天空からの拳―艦爆の神様・江草隆繁の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569771496
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「艦上爆撃機の神様」江草隆繁大佐の生涯。

第二次大戦中、「艦上爆撃機の神様」として知られた日本海軍の江草隆繁大佐。その生涯を丹念な取材によって描いたノンフィクション。

江草隆繁は日本帝国海軍において、急降下爆撃の分野で最も卓越した技量と影響力を持った指揮官の一人だった。真珠湾攻撃から始まり、その後の日本の快進撃を支えたのが江草と彼の艦爆隊だった。江草の勝利は伝説的なものとなり、その名声はセイロン沖海戦で絶頂に達する。江草の部下たちが驚異的な命中率で、英国艦隊に大打撃を与えたのである。

▼その後、江草はミッドウェー海戦で重度の火傷を負いながらも、不屈のサムライ魂で戦場に復帰。戦局が日本に不利になる中で、米国に敢然と攻撃を挑み、ついには祖国に命を捧げることになる。

▼本書はその江草の生涯を丹念な取材によって明らかにしたノンフィクション。著者は急降下爆撃研究の大家、英国のピーター・C・スミスである。「艦上爆撃機の神様」と言われ、知る人ぞ知るパイロットだった英雄に新たな光を当てた力作である。

●謝辞 
●序章 
●第一章 少年時代 
●第二章 海軍兵学校時代 
●第三章 はるかな世界へ 
●第四章 揺籃期の海軍航空隊 
●第五章 中国戦線 
●第六章 婚約と結婚 
●第七章 太平洋戦争への序曲 
●第八章 捨て身の賭け ――真珠湾攻撃 
●第九章 南方作戦 
●第十章 インド洋の修羅場 
●第十一章 覇者のおごり ――ミッドウェー海戦 
●第十二章 最後の出撃 
●終章 
●原注 
●参考文献

内容説明

江草隆繁は日本帝国海軍において、急降下爆撃の分野で最も卓越した技量と影響力を持った指揮官の一人であり、その爆撃法の発展に大きく寄与した。本書は単なる戦史にとどまらず、日本海軍の戦前における思考様式や訓練方法、文化、兵士たちの功績について新たな洞察を提供する。広く歴史的背景を俯瞰し、公文書館や家族の資料、写真、同時代人の証言などから得られた詳細を豊富に用意し、江草の勇気と統率力、急降下爆撃パイロットとしての華々しい経歴に新たな視点を加えた。

目次

少年時代
海軍兵学校時代
はるかな世界へ
揺籃期の海軍航空隊
中国戦線
婚約と結婚
太平洋戦争への序曲
捨て身の賭け―真珠湾攻撃
南方作戦
インド洋の修羅場
覇者のおごり―ミッドウェー海戦
最後の出撃

著者等紹介

スミス,ピーター・C.[スミス,ピーターC.][Smith,Peter C.]
急降下爆撃に関する歴史の大家。軍用機、陸軍、海軍に関する歴史書を65冊著し、その著書は4大陸で出版されている。徹底した独自調査とテーマを幅広く取材することで高く評価され、寄稿する雑誌は世界中におよぶ。現在は妻とともに英国ベッドフォードシャーに住んでいる

地主寿夫[ジヌシヒサオ]
昭和28年(1953)、横浜生まれ。早稲田大学卒業後、映像制作プロダクションに入社。その後転職して、独学で翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内間悠介

0
『今度は湊川だよ』そう妻に言い残し、真珠湾からの仇敵エンタープライズに一矢報いようと最後の出撃に…。イギリスの戦史家がここまで思い入れと共に日本のパイロットを追い掛けたのは凄いの一言。そして違う視点から見えて来るあの戦争の流れ…。読みごたえ抜群でした。2014/12/02

兵衛介

0
英国人史家が一人の日本軍人にここまで思い入れた本を書いたのが凄い。艦爆の神様と言われた江草隆繁少佐の生涯を史料に基づいて丹念に追っている。2010/02/06

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