出版社内容情報
語源にこそ表意文字たる漢字の面白さがある。
読めるだけでは意味がない。表意文字である漢字は、線ひとつ、点ひとつにも、ちゃんと意味がある。語源にこそ漢字の面白さがある!
某首相が漢字の読み間違いをして話題になった。しかし、果たしてどれだけの人に笑う資格があるのかは、なかなか微妙な問題である。というのは、読み方が正しくても、もともとの意味(語源)とはすっかり変わってしまった使い方をしている漢字が少なからずある。それでは正しく読んでいても、正しく使っていることになるのかどうか……。本書はそんな、私たちが日頃よく目にする漢字の「意外な本来の意味」を解説した。
▼漢字の長い歴史をふり返ると、途中で意味が変わってしまったものがけっこうある。たとえば「学」という字は「知識をまなぶ」ことだと理解されているが、しかし「学」の旧字体である「學」の字を見ると、本来は「礼儀をまなぶ」ことだった(理由は本書を参照してください)。昨今の教育現場を見ると、感慨深い語源である。漢字本来の意味がわかると、思いがけない本質と叡智を再発見させられる。そんな漢字の愉しさと豊かさを味わってみてほしい。
●予行演習 本当に読める? 意外と難しい小学生レベルの漢字
●第1章 昔の形はこうだった! 語源で納得の漢字たち
●第2章 びっくり仰天!? 意味が逆転してしまった漢字
●第3章 本当はこんな意味! 熟語に秘められた別のドラマ
●第4章 それ、本当は違います!! 「誤字も同然」の漢字熟語とは
●第5章 知っていますか!? 忘れられた漢字熟語たち
●第6章 ひとつわかれば全部わかる! 共通の形で理解する漢字
●第7章 恥をかくまえに!? その四字熟語、正しいですか
●第8章 見慣れているけれど!? わかっていそうで意外な語源
●第9章 読み下し文で納得!! 日本語で読めばわかる漢字
●第10章 思いがけない発見がいっぱい!! 「漢字の中の古代」の味わい
●補章 より深い理解と味わいのために! 「漢字の成り立ち」を知る基本の知識
●主要参考文献
内容説明
読める…だけで大丈夫?本当はこんな意味だった!思いがけない意外な語源の数々とは―。
目次
本当に読める?意外と難しい小学生レベルの漢字
昔の形はこうだった!語源で納得の漢字たち
びっくり仰天!?意味が逆転してしまった漢字
本当はこんな意味!熟語に秘められた別のドラマ
それ、本当は違います!!「誤字も同然」の漢字熟語とは
知っていますか!?忘れられた漢字熟語たち
ひとつわかれば全部わかる!共通の形で理解する漢字
恥をかくまえに!?その四字熟語、正しいですか
見慣れているけれど!?わかっていそうで意外な語源
読み下し文で納得!!日本語で読めばわかる漢字
思いがけない発見がいっぱい!!「漢字の中の古代」の味わい
より深い理解と味わいのために!「漢字の成り立ち」を知る基本の知識