出版社内容情報
注目度が高まるイスラム金融の基本がわかる。
投機への制限があるイスラム金融は、世界的な金融危機にも傷は軽微だという。シャリーア(イスラム法)に基づく仕組みと現状を解説。
世界的な金融危機が一服した今、投機やレバレッジの多用を戒めるイスラム金融が注目されている。欧米金融機関の極端な利潤追求型ではない、イスラム金融の社会的責任や道徳的責任など倫理が重視されているのだ。
▼しかし、金利の発生を避けたり、賭博やポルノ、麻薬、武器など人を傷つける事業に対する融資を禁じたりと、戒律による規制があり、一般の理解を妨げていた。また、シャリーア(イスラム法)の解釈の多様性も馴染めない理由の一つかもしれない。
▼だが、ようやく中東だけでなくアジアを中心にイスラム金融へのニーズが高まってきた。本書は、バハレーン中央銀行による『Islamic Banking&Finance in the Kingdom of Bahrain』を訳したものだが、イスラム金融の仕組みや考え方、言葉の意味を簡潔に理解できるようにまとめられている。金融マンをはじめ、実務家、研究者必読の書である。
●発刊に寄せて ――行天豊雄
●日本の皆様へ
●はじめに
●第1章 イスラム銀行業務と金融の紹介
●第2章 イスラム銀行業務と一般銀行業務
●第3章 バハレーンにおけるイスラム銀行業務と金融サービス
●第4章 バハレーンにおけるイスラム銀行の規制
●第5章 イスラム銀行業務とイスラム金融市場におけるCBBによる最近の革新
●第6章 バハレーンにおけるイスラム銀行を支える組織 :会計・格付け・情報提供及び訓練機関
●謝意
●用語集
●訳者あとがき
内容説明
シャリーア(イスラム法)に基づく仕組みと現状を解説、イスラム金融の仕組みや考え方、言葉の意味を簡潔に理解できるようにまとめる。
目次
第1章 イスラム銀行業務と金融の紹介
第2章 イスラム銀行業務と一般銀行業務
第3章 バハレーンにおけるイスラム銀行業務と金融サービス
第4章 バハレーンにおけるイスラム銀行の規制
第5章 イスラム銀行業務とイスラム金融市場におけるCBBによる最近の革新
第6章 バハレーンにおけるイスラム銀行を支える組織:会計・格付け・情報提供及び訓練機関
著者等紹介
今平和雄[イマヒラカズオ]
バハレーン経済開発委員会駐日代表。昭和23年3月生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。昭和46年東京銀行に入行。カイロ留学、バハレーン、ロンドン、ホーチミン等の海外勤務を経て、日本電産(株)海外事業部長から平成14年より現職。平成19年財務省イスラム金融研究会委員
渡辺喜宏[ワタナベヨシヒロ]
財団法人国際通貨研究所専務理事。昭和22年7月生まれ。東京大学法学部卒。昭和45年東京銀行に入行。香港、ロンドン、台北等の海外勤務を経て、東京三菱銀行専務取締役グローバル企業部門長、三菱UFJフィナンシャル・グループ専務取締役を経て、平成20年7月より三菱東京UFJ銀行顧問及び現職。平成19年8月APECビジネス諮問委員会金融経済作業部会長。平成20年4月より日本商工会議所日印経済委員会常設委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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