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「モナリザ」の微笑み―顔を美術解剖する

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  • サイズ B40判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569771106
  • NDC分類 701.5
  • Cコード C0270

出版社内容情報

モナリザは笑っていない! 名画の謎に迫る。

ダ・ヴィンチの名画『モナリザの微笑』は合成画で、実は笑っていない。ギリシア彫刻からピカソ、法隆寺・救世観音まで、微笑の謎に迫る。

モナリザは微笑んでいなかった! 美術界最大のミステリーに挑む。あのピカソがモナリザを盗んだ?!

▼レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」の謎めいた微笑みは何を表しているのか? このミステリーは、美術愛好家のみならず多くの人々を魅了してきた。

▼著者は、その顔を美術解剖した結果、モナリザの顔は合成画で、少しも微笑んでいないことを発見。なぜこうした絵が描かれたのかをダ・ヴィンチの絵画の足跡を辿るうちに、もうひとりの天才ピカソとの意外な接点を見出した。ピカソも、この秘密に気づき、それがかの美術史上の革命、キュビスムにつながったのではないか、と……。

▼著者の分析は、セザンヌやレンブラント、ウォーホル、さらに古今東西の彫刻や仏像もふくむさまざまな「微笑み」の系譜へと及んでいく。本文、カラーページ多数。

●プロローグ ルーブル美術館の『モナリザ』 
●I章 モナリザは微笑んでいなかった 
●II章 ピカソが盗んだ「モナリザ」 
●第III章 世界は、私たちが知っている以上に、つながっている 
●エピローグ 「モナリザ」をもう一度 
●主な参考文献

内容説明

レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」の謎めいた微笑みは何を表しているのか?このミステリーは、美術愛好家のみならず多くの人びとを魅了してきた。著者は、その顔を美術解剖した結果、モナリザの顔は合成画で、少しも微笑んでいないことを発見。なぜこうした絵が描かれたのかを辿るうち、もうひとりの天才ピカソとの意外な接点を見出した。ピカソも、この秘密に気づき、それがかの美術史上の革命、キュビスムにつながったのではないか、と…。分析は、古今東西の微笑の系譜へと及んでいく。

目次

プロローグ ルーブル美術館の『モナリザ』
1章 モナリザは微笑んでいなかった(モナリザの顔を解剖する;ダ・ヴィンチ絵画の微笑み;モナリザh微笑んでいなかった)
2章 ピカソが盗んだ「モナリザ」(『モナリザ』盗難!―ピカソ、パリの警察で取り調べを受ける;ピカソの絵画;三つの「モナリザ」;セザンヌが描く人物はなぜ微笑んでいないのか;「モナリザ」=ピカソ+セザンヌ+レンブラント)
3章 世界は、私たちが知っている以上に、つながっている(ランス大聖堂「微笑みの天使」(フランス)
アンディ・ウォーホル「マリリン」(アメリカ)
アテネ国立考古学博物館「クーロス」
法隆寺「百済観音像」)
エピローグ 「モナリザ」をもう一度

著者等紹介

布施英利[フセヒデト]
1960年生まれ。芸術学者。1984年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。1989年同大学院研究科博士課程(美術解剖学専攻)修了。学術博士。東京大学医学部助手(解剖学)を経て、現在は東京藝術大学准教授。専門は美術解剖学。大学院生のときに、『脳の中の美術館』(筑摩書房)でデビュー。美術解剖学の視点から、レオナルド・ダ・ヴィンチなど、古今東西の美術の幅広い研究をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takakomama

2
前半はモナリザ、後半はピカソ、セザンヌ、レンブラント、アンディ・ウォーホル、ギリシャの考古学、法隆寺の百済観音像まで話が広がっていきます。美術解剖学の視点で見ると、モナリザの顔は、いろいろな角度から見た顔のパーツが合成されていて、笑ってないそうです。私は「モナリザ」を見ていると微笑み返したくなりますが・・・2017/08/13

ポカホンタス

2
大変わかりやすい読み物だが、わかりやすすぎて、情報量が少ない!もう少し学術的な雰囲気がほしいな。読者は贅沢なのだ。でも、モナリザの微笑の分析は面白かった。2013/11/26

てっしー

1
一枚の絵を一冊の本で考察・解読しようという試みに期待して読みました。前半は面白かったです。「モナリザ」がキュビズムの先駆けというのは驚きでした。しかし、話題が中盤からどんどんずれていきます。著者が「モナリザ」をテーマにしたかったのか、美術史における「微笑み」をテーマにしたかったのか、はたまた「美術解剖学」というマイナーな分野をモナリザにかこつけて世に広めたかっただけだったのか…ちょっと散漫でボヤけてしまった印象です。2013/02/06

きゃみ

1
もう少しモナリザ自体の話が多いほうがよかった。2011/12/26

BebeCherie

0
I never thought Pablo Picasco and Paul Cézanne got so much influence from La Gioconda. Quite interesting!2013/11/30

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