出版社内容情報
中国共産党に対して、自由を求める人々の挑戦。
中国共産党の独裁政治、抑圧に対して、自由を求めて闘う人々のルポ。下巻は医師・蒋彦永、新聞記者・程益中らを取り上げる。
本書で登場する人物は、共産党幹部、映画制作者、女性活動家、工場労働者、新興成金、医師、ジャーナリスト、弁護士、それに盲目の人権活動家などと実に多彩である。
▼中でも、中国政府の圧制に抵抗して、民主制と言論の自由を血書で訴え、そのため銃殺刑に処された女性詩人、林昭の実話は極めて感動的だ。彼女の真実を追究した映画制作者の物語もさることながら、彼によって明らかにされた林昭の劇的な生涯を知れば知るほど、将来、中国が民主国になったとき、彼女は英雄として同国のジャンヌ・ダルクと称されるのではないかと思われるのである。
▼彼は様々な階層と、異なった職業にいる人たちを登場させ、政府の権力主義的、かつ非人間的な一党独裁支配に対し、抑圧や弾圧に屈せず、自由と正義を求めてどのように闘ってきたか、中国社会の現状を彼らの立場から生々しく暴いている。(「訳者あとがき」より)
●第六章 富豪の女性
●第七章 党のボス
●第八章 正直な医師
●第九章 新聞記者
●第十章 人民の裁判
●第十一章 盲目の正義
●エピローグ
●訳者あとがき
内容説明
中国共産党の独裁と闘った英雄たちの物語!「アーサー・ロス・ブック大賞2009」ゴールド・メダル受賞作。
目次
第6章 富豪の女性
第7章 党のボス
第8章 正直な医師
第9章 新聞記者
第10章 人民の裁判
第11章 盲目の正義
著者等紹介
パン,フィリップ・P.[パン,フィリップP.][Pan,Philip P.]
ニュージャージー州出身の中国系アメリカ人。ハーバード大学政治学部を卒業後、北京大学で中国語に熟達し、『ワシントン・ポスト』紙に入社。2000年来、同紙北京支局長として8年間中国に滞在。その間、アメリカの優秀若手ジャーナリストに贈られるリビングストン賞を受賞し、さらにその卓越した国際報道によって、アメリカ海外記者クラブのボブ・コンシダイン賞及び米国アジア協会のオズボーン・エリオット賞を受賞している
烏賀陽正弘[ウガヤマサヒロ]
京都大学法学部卒業。幼少期をニューヨークと中国で過ごす。東レ(株)に入社後、国際ビジネス業務に従事して広く活躍し、そのために訪問した国は80カ国にのぼる。海外より帰任後、同社マーケティング開発室長を経て独立。現在、国際ビジネス・コーディネーター、著述家、翻訳家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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