出版社内容情報
愛されなかった人は、生きるのがつらい。親子、恋人、友人関係を見つめ直し、心に生じた不安や葛藤をどう乗り越えるかを説いた一冊。
内容説明
ちょっとした言葉に傷つく、人と話すのに緊張する、いつも他人と比べて落ち込むなど、生きるのがつらい人たちは愛されないで育ったからである。現代のペストとも言える「嫌われたくない」病にかかり、大人になっても“愛されない悪循環”におちいる。親、子供、恋人、友人…からまった人間関係をリセットして、のびのびと生きるにはどうしたらよいかを伝える心理書のベストセラー。著者渾身の一冊、名著復刊!
目次
愛さない人は愛されない
愛が憎しみに変わる時
愛されなかった人は大人になれない
この愛があなたを大きくする
誰のための愛なのか
自分を愛しぬく
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らる
6
自分に自信のない人は、格好をつけた偽物に心を奪われがちである。自分に自信のない人はどうしても他人にとり入ろうとする。上手く行かないと強烈に反発する。/八方美人は自らの無価値感に悩んでいる。利用されれば不快、損をしてるのも自覚している、それでも相手の心は失いたくない、その矛盾に悩まされる。他人の自分に対する期待を叶えることばかりにエネルギーを使う/何より大切なのは感情の安定。まずは自分の幼児的願望を満たしてあげること。30歳になろうと情緒が10歳のままというのも珍しい話ではない。2019/11/05
m
1
やっと人間関係のカラクリの全体像をつかめた気がする。2024/09/27
文花
1
加藤先生がこんな大変な生い立ちとは知らなかった。終始胸を抉られる様な内容でした。私も本当にダンプされ、搾取され続けた人生でしたが、これからは変えて行きたい。2024/04/11
佑
1
「あなたの親は子供を愛していない」と言い切っててシビレました。心に刻んで我が子に向き合いたいです。そして親のことは忘れたいです。2022/09/01
みぃ
1
私の人生は決して誰にも操作させはしないという強い意志が必要。彼らに破壊的な力を与えたのは神ではなくあなた自身。愛されなかった人は扱いやすい人間。魅力のある人は自由奔放に生きている人。あなたが自分の心に素直に自然に振る舞えば、結果として相手の要求を満たす。自分で有り続けることが、自己実現的関係を続けることに。自己実現型人間は一人でも二人でも楽しめる。神経症型人間は一人を楽しめない。二人でいるときに相手に干渉する。愛されないことによって生じた心の不安や葛藤をどう処理するか。どんなに怖くても逃げてはならない。2022/07/28