出版社内容情報
現代の女性料理人が幕末にタイムスリップ! そこで出会った壬生浪士組に料理番として雇われることに……。彼女の運命はどうなる!?
内容説明
交通事故に遭った拍子に、幕末にタイムスリップしてしまった、京都の老舗料亭の見習い・神崎花。彼女は怪しい者として、土方歳三ら壬生浪士たちの取り調べを受けるが、料理の腕を見込まれ、そのままお抱え料理人となることに…。山崎烝が花の世話役となり、沖田総司にしきりとちょっかいをかけられる中、彼女は、芹沢鴨という局長が、十年前に失踪した父と瓜二つであることに気づく。
著者等紹介
市宮早記[イチミヤサキ]
広島県出身。小説投稿サイト「エブリスタ」で執筆した作品が書籍化し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
73
京都の料亭『桔梗』で料理人として修業中(この時のお仕事小説っぽい雰囲気も好きだ)の神崎花はふとした拍子で幕末にタイムスリップしてしまう。壬生浪士の中でたった一人の女の子として料理人になる羽目になった花だが…。芹沢鴨のファンには嬉しい設定かも?花の監視役(世話役かな)になる山崎烝がいい味を出していて好きだ。花と山崎のあわ~い恋はこれからどうなるんだろう。新撰組の面々のその後を思うと続編を読みたいような読みたくないような…2020/12/28
Die-Go
62
幕末の京都に現代からタイムスリップしてしまった料理人見習いの花。そこで出会ったのは新選組の面々で。『新選組の料理人』に比べて、ちゃんと料理が物語に織り込まれていた点は好印象。ただ、物語そのものがイマイチだった。★★★☆☆2019/07/31
まめ@暫くイン率落ちます
32
料理人見習いの神崎花は江戸にタイムスリップしてしまい更に新撰組の屯所で台所を預けられる。花の父は、花が小さい頃に忽然と消えた…。そして、なんと父も江戸時代にタイムスリップしていた!しかも芹沢鴨として!!! 学生時代に読みたかったなぁ、そうすれば山崎氏と花の恋愛関係にキュンとなっていたかも…。サクッと読める本を探していたのでそういった意味では◎。2019/10/07
えみ
28
そんな優しさ狡いよ山崎…もう現代に戻れなくてもいい!って思うくらい惚れてしまう。だけど山崎の行末、結末を知っている未来人としてはそう易々と惚れた晴れたの春うらら…なんて幸せを喜ぶことは出来ないのだよ。現代の見習い料理人・花が突如タイムスリップ!あろうことか新選組の屯所へ着地の羨ましすぎる乙女的展開‼最初こそ胡乱な人物として警戒されていたが、料理の腕と人柄であっさり隊士達に溶け込んでいく。そんな中、子供の頃失踪した父親そっくりな男が花の目の前に。彼の名は芹沢鴨!もう不幸の予感しかしない。恋と涙の新選組物語。2020/02/17
kei302
28
タイムスリップ系の料理ものと一括りにできない深さがあって、予想外の方向に展開していく。正義が何か 誰が正義なのかもわからない不条理な時代に突然タイムスリップした20歳の女性:神崎花(料理人見習い修行中)の目を通して描かれる新撰組の内部や関わった人たち。攘夷?尊皇?よく分かっていない私は興味深く読めて理解しやすかった。 2019/07/09
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