出版社内容情報
勤めていた書店をある「万引き事件」がきっかけで辞めることになった月原一整。彼は旅先の田舎町で、ある小さな書店と出合うのだが……。
内容説明
書店に勤める青年、月原一整は、人づきあいは苦手だが、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てることが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で万引きをした少年を一整が追いかけたことが、思わぬ不幸な事態を招いてしまう。そのことで傷心を抱えて旅に出た一整は、ネットで親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるため、桜野町を訪ねるのだが…。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SJW
173
銀河堂書店に勤める月原一整は文庫本棚を任され、埋もれていた名作を見つけ出す才能があるが、店内で万引きした少年を追いかけて不幸な事故が起こる。ブログでやり取りしていた桜野町の桜風堂書店主を訪ねることになる。村山さんの話には必ず出る風早の街から、さらに行った所にある桜野町が今回の舞台。書店の仕事の内容と大変さがとてもよく書かれているお仕事小説。また本の話題で盛り上がるブログやSNSの話もあり、読メで起こりそうなことも書かれていて、本好きの人には頷くことも多い。下巻で子猫や銀河堂書店の女性店員が一整に(続く)2019/07/09
りゅう☆
87
書店員一整は本好きで優しい青年。人付き合いが苦手だけどそこそこ不満のない生活を送っていた。だがある出来事で誹謗中傷を受け生活が一変。書店を去ることに。どん底の一整に旅立つことを後押したのはオウム船長の飼い主。だが彼はもう…。そしてSNSで知り合った桜風堂書店を訪れる。病気の店主が一整に頼んだこととは?平穏な日常を変えたのは彼とは全く無関係な人たち。一整を知ってる人たちは分かってくれてるけど、それだけではどうしようもない現実。苦しい。だけど見えた一筋の光。一整と桜風堂書店。どんな風に変化していくのか楽しみ。2022/12/19
佳蓮★道央民
75
★★★★★★本当好きな人達が、本を売っているお話。私は、これを読んでなんて素敵なお話なんだろうって思いました。本好きな人、本が愛してる人には、本当にお勧めです!それに書店の売り方とか詳しく書いてあって、へぇー‼️って勉強にもなりました!書店って奥が深いですよね✨こう言う古書店って言ったことないんだよな。今度「かの書房」って言う古書店に行ってみたいです!早く下巻が読みたいです!いつの間にか読了してました。何て言うか、この雰囲気とても好きで、村山早紀さんの作品もっと読んでみたくなりました!2019/04/01
dr2006
70
桜の季節にぴったりのタイトル!書店員が綴るお仕事系物語だ。お小遣いの使い道が書籍費から通信費にとって代わって久しい。実店舗の本屋は減少の一途。衣食住とは違い書物がなくても人は生活できるし、ネット検索やSNSによって本や雑誌でなければ得られない情報は限られてきた。実店舗の運営は、その店の近くに本を買い読み続ける人口が必要だ。ある事件の影響で銀河堂書店を辞めた月原一整は、SNSで知り合った懇意の書店員のサイトが、最近更新されないのを心配し、その人が務める書店を訪れたが…。下巻の為の上巻。気になる。直ぐ読もう!2024/04/16
湯湖
67
序盤での出来事に「えっ?」と思ったが、ページを捲る手が止まらなかった。早く続きが読みたい。読まねば!2022/02/05
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- 和書
- 国道1号線の手向け花