出版社内容情報
明智光秀が討たれたと伝わる竹藪が、真っ赤に染まっていたとの噂が……。実菜と神苗のコンビは謎を解けるのか!? 人気シリーズ第三弾。
仲町 六絵[ナカマチ ロクエ]
著・文・その他
内容説明
明智光秀最期の地と伝わる明智藪で、真っ赤に染まった竹が見つかった。光秀の呪いとも噂が広まる中、その謎を解いてほしいと、「植物の探偵」実菜と、京都府立植物園の新米職員の神苗は依頼を受ける。しかも依頼主は実菜の祖父―。古い森は少女に罰を与えたのか。愛宕山で目撃されたバラの壁と白装束の集団の秘密とは?そして実菜と神苗、雪伸の関係はどうなる?大人気連作ミステリー第三弾。
著者等紹介
仲町六絵[ナカマチロクエ]
2010年に「典医の女房」で、短編ながら第17回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞。受賞作に大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。『塔』短歌会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
76
シリーズ三作目。今回も京都の珍しい植物がたくさん登場する。お花だったら少しはわかる気もするけど、野草やその歴史の話になるとからっきしなので読むのに少し難儀した。古都京都で育まれてきた自然が現代にも生きている。そう考えると自分の身近な草花も特別なものに見えてくるから不思議。恋は一歩前進したかな。もう一踏ん張り、がんばれ!2022/10/26
カメ吉
65
シリーズ3作目。今回は明智光秀に纏わる話や京都の東西にそびえる西の愛宕山、東の比叡山に纏わる話など馴染みの場所が舞台となってて興味深かった。 日本最古のお茶が地元の大津(坂本地区)と云う話は聞いた事はあったが深くは知らなかったがその事も詳しく書かれていて勉強にもなりました。 植物に纏わる謎解きも毎回楽しみで今回も楽しかった。 京都植物園職員の神苗クンと『植物の探偵』実菜さんの恋も少しずつ進んでる気がする今巻でした。 続編があると信じて期待してます。2018/11/15
ユメ
35
「植物の探偵」実菜と、その助手である神苗が、京都の街で起こる不思議な事件を解決していくミステリ。このシリーズにおける謎は、実菜の専門である植物の知識と、神苗が大学で専攻していた歴史学の両面からアプローチしていくスタイルになっているのが、非常に私好みだ。今作も、「明智藪」が赤く染まったという怪事件を筆頭に興味深い謎ばかりで、胸を高鳴らせながらページをめくった。そして、神苗と実菜の関係の進展は仲町さんいわく「砂糖が降る」甘々ぶり。2人が描いた将来のビジョンがとてもキラキラしていて、素直に応援したくなる。2018/12/06
Walhalla
32
シリーズ3作目です。今回も歴史×植物が面白いですね。真っ赤に染まる明智藪には興味津々です。私の苦手な部分も含まれますが、遠目からそっと覗いてみてみたいです。神苗くんと実菜ちゃんの関係は、ほんのちょっとだけ進展があったようですが、そのあたり、次回以降も楽しみですね。2023/06/08
み
29
さくさくと♪奇天烈なお料理の印象がなく、ちと残念なり。大根をガラムマサラで炊くのは美味しそうな気がするような(^^;あたしは、雪伸さんを応援しま~す♪2019/04/09