出版社内容情報
森で遭難した彼らに突きつけられたのは、まだ癒えない“あの日”の傷だった――。3.11を生き延びた子供たちの冒険と再生を綴った感動作。
五十嵐 貴久[イガラシ タカヒサ]
著・文・その他
内容説明
東日本大震災がきっかけで、離れ離れになった幼馴染の六人。中学三年生になったある日、セータの下に、仲間の一人が投身自殺をしたと報せが入る。当時の担任とともに現場である北海道の岬に向かった五人だが、その帰りに橋から車ごと落下してしまい、原生林を抜けて助けを呼びに行くことに…。過酷な運命に翻弄されながらも、前を向こうとする少年たちの「再生」を描いた感動の長編小説。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年、東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後、出版社に入社。2001年、「リカ」で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろにゃんこ
40
東日本大震災に遭った小学生達のその後…あまりに過酷で吐露する現実の苦しさ。抱えてしまった闇や後悔が重すぎる。…と、裏に《「蘇生」を改題》とあってまさか~と思ったら既読の小説でした。普通に読み終えた自分が怖い(-_-;)2019/01/23
福猫
30
一言で未曽有の災害と片付けてしまうにはあまりにも甚大な被害を出した東日本大震災。震災を生き延びた人々の中には、未だに生き延びたことに罪悪感を抱えて生活している人が多くいると聞くと、心が痛む。彼らの気持ちや感情は体験していない私達には想像することしかできず、共感できることはないのかもしれない。それでも、生き延びた方々に心の平和が訪れるのを祈らずにいられない。良い作品でした。2019/01/08
IRIE
24
東日本大震災でそれぞれ別の土地へ移り住んだ6人組。 その1人が自殺してしまった事から話が始まる。 読み進めるのが辛くなる所もありました。 大人は自分で選べたけど子供は従うしかなかったってのが切なくなりました。 読みやすいものの、物足りない感と、そんな場面いる?感が所々でした。2018/11/17
Mayrin
9
辛い話です。心が辛いときには読めないかもしれません。でも、改めて東日本大震災を思い出すことができて、読んで良かったと思いました。2024/03/10
くまちゃん
6
タクトが森を抜けるように強引に推し進めるシーンでは、ヤッシーの意見の方がいいのに、何で聞かないんだよ!とおもったし、結菜が取り乱した時も、タクトを責めた自分がいた。 でも、タクトの絶望を知って、タクトにも感情移入することができた。 現実世界では、ヤッシー的キャラの自分だから、タクトへの嫉妬もついつい出てしまったのかな(笑)中学生に嫉妬するって、恥ずかしいけど、それも人間らしさだと思えば…2019/01/29
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