PHP文庫<br> 「大日本帝国」失敗の研究“1868‐1945”―政治力の衰えが敗戦を招いた

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PHP文庫
「大日本帝国」失敗の研究“1868‐1945”―政治力の衰えが敗戦を招いた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569768489
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0121

出版社内容情報

大日本帝国がおかした失敗を、戦後の日本も繰り返している!? 権力者の失敗から「時代の転換点」を乗り越えるための教訓を歴史に学ぶ。

瀧澤 中[タキザワ アタル]
著・文・その他

内容説明

明治維新から約80年で消滅した「大日本帝国」。日露戦争の勝利など過去の栄光から一転して、大東亜戦争の敗戦へと続く“滅亡の道程”には何があったのか?本書は、気鋭の政治学者が「西郷隆盛に見る玉砕の伝統」「自壊する政党政治」「親日国を切り捨てる裏切り外交」など、大日本帝国が犯した“失敗の教訓”を導き出す。同じ過ちを繰り返し続ける、現代日本に警鐘を鳴らす一冊。

目次

第1章 「玉砕の伝統」―誤れる西郷精神(西郷の生き様を真に活かすには;理解しがたい失策 ほか)
第2章 統帥権干犯と憲法改正反対―文書に支配される政治(伝記や回想録の危うい一面;鳩山の回想録に書かれていない事実 ほか)
第3章 政党はいかにして自壊していくのか―汚職と二枚舌(政友会を愛した男;大東亜戦争は、本当に軍部だけの責任なのか ほか)
第4章 汪兆銘と台湾断交―信義を裏切る「現実」外交(他人のために生きる;汪兆銘の家族であることを隠す ほか)
第5章 日露戦争に見る大東亜戦争の敗因―成功から「失敗の種」を見つける難しさ(大日本帝国は生糸と綿で支えられた国家;児玉源太郎が敷設した海底ケーブル ほか)

著者等紹介

瀧澤中[タキザワアタル]
1965年、東京都生まれ。作家・政治史研究家。駒澤大学法学部上條末夫研究室卒。2010~2013年、日本経団連・21世紀政策研究所「日本政治タスクフォース」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

5
失敗から何を学ぶべきか、よりも、政治家や軍部の情けない状況についての考察かな、と思った。明治から、太平洋戦争まで、日本は迷走状態だったように感じた。良い政治家や、軍人もいたが、大勢のポテンシャルの低い指導者のために、日本が誤った方向に歩を進めてしまったように思う。今、憲法改正の動きがあり、是非が問われている。敗戦によって押し付けられ、しかも現在の世界情勢に合わなくなっているこの憲法、一度改正も視野に入れた、徹底的な議論をして欲しいと思う。自国の憲法は、自国で制定したいと思うのはおかしいだろうか。2018/09/16

イシカミハサミ

3
歴史から学ぶ、とくに失敗から学ぶというのは、 歴史を学ぶことの意味そのものともいえる。 ただ、実際に活かせる教訓かどうかは、 とくに説教にするときには注意しないと、 時間の無駄になりかねない。 そう考えるとこの1冊は ――特に3章の政党の失敗への糾弾以降は 話が批判と個人の失敗に偏っていって、 あまり今後に生かせるような示唆はなかったかな。 日露戦争勝利から大東亜戦争での敗戦までの流れは、 失敗というよりは歴史の必然、という気がする。 もちろん「失敗の種を成功からみつける」という過程は大切だけれど。2019/01/29

ゆきまさくん

1
瀧澤中氏の失敗の研究シリーズ。 大東亜戦争は、本当に軍部だけの責任なのか。日本を敗戦に導いたのは誰なのか。政治にも責任はなかったのか。この時の政党や政治家は、国の機能を統合する役割を果たせていなかったのではないか。 なとなど、政治力の衰えが敗戦を招いたことを分析している。 氏の分析で面白いのは、歴史の事象を現代と比較したり、あてはめている点。 2018/08/19

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