PHP文芸文庫
西郷隆盛―英雄と逆賊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569767222
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

2018年の大河ドラマは西郷隆盛! 坂本龍馬や大久保利通など西郷を取り巻く人々を通して、謎多きその実像を浮き彫りにする傑作短編集。

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
作家

植松三十里[ウエマツミドリ]
作家

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
作家

南條範夫[ナンジョウノリオ]
作家

古川薫[フルカワカオル]
作家

細谷正充[ホソヤマサミツ]
文芸評論家

内容説明

明治維新の英傑でありながら、新政府に叛旗を翻した男・西郷隆盛。歴史に大きな足跡を残しながらも、さまざまな謎に包まれたその実像を、盟友や家族といった周囲の人々の目を通して浮かび上がらせた傑作短編集。江戸無血開城に至るまでの勝海舟との交流(海音寺潮五郎「西郷隆盛と勝海舟」)、西南戦争にも従軍した息子・菊次郎から見た父の意外な姿と親子の絆(植松三十里「可愛岳越え」)など、五編を収録。

著者等紹介

細谷正充[ホソヤマサミツ]
文芸評論家。1963年生まれ。時代小説、ミステリーなどのエンターテインメントを対象に、評論・執筆に携わる

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京・浅草生まれ。「錯乱」で第43回直木賞受賞。1990年、逝去

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市生まれ。『群青日本海軍の礎を築いた男』で第28回新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫化時に『命の版木』と改題)で第15回中山義秀文学賞を受賞

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901年、鹿児島県生まれ。「天正女合戦」「武道傳來記」で第3回直木賞を受賞。文化功労者。1977年、逝去

南條範夫[ナンジョウノリオ]
1908年、東京生まれ。「燈台鬼」で第35回直木賞を受賞。『細香日記』で第16回吉川英治文学賞受賞。勲三等瑞宝章受章。2004年、逝去

古川薫[フルカワカオル]
1925年、山口県生まれ。『漂泊者のアリア』で第104回直木賞受賞。山口県文化特別功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

55
西郷隆盛が登場する作品のアンソロジー。池波正太郎、海音寺潮五郎、南条範夫、古川薫、植松三十里の各短編が楽しめます。古川氏の大久保利通を主人公にした「秋霜の隼人」と植松氏の西郷菊次郎が主人公の「可愛岳越え」がお気に入り。いつも思うのはアンソロジーは色々な作品に触れることでそのテーマ(今回は西郷隆盛だが)を様々な面から楽しめるのがいい。しかし西郷はやはり見方が色々出る人物の代表格に入るとも思った。2017/11/22

ポメ子

10
5人の作家による西郷さんをめぐる、アンソロジー。西郷さんだけではなく、弟の従道や、息子の菊次郎、友人の大久保利通などが、主人公として書かれている作品もあります。どれも読みやすくて良かったですが、愛加那の物語を読んだばっかりだったので、植松三十里さんの、愛加那との息子、菊次郎が主役の、「可愛岳越え」が私は興味をそそられました。2018/05/29

トトロとろとろ

9
いろんな立場の西郷隆盛がみえる。魅力は尽きない。従道も面白い人物。2017/05/15

ドットジェピー

6
2018年の大河ドラマの予習に。彼の生い立ちや周りの人物の事がよく知れて良かったです2017/05/14

memom

5
5篇の短編からなるアンソロジー。初読みの作家さん勢揃い。どの話の切り口も興味深く、色んな視点から西郷の人間性に迫っていけるような工夫がなされていたように思う。なかでも植松三十里「可愛岳越え」には感動した。人が人や何かを一途に想う気持ちや深いやさしさ、健気さに心打たれた。西郷のことを「動乱の詩人」と称した池波正太郎の洞察力に舌を巻く。2017/06/24

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