出版社内容情報
菅原道真の勇気ある上奏文、織田信長のねねへの激励文、直江兼続の痛快な手紙、伊東祐亨のやさしい勧告文……言葉の力で歴史は変わった!
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家
内容説明
手紙が重要な通信手段だった時代、それは時に歴史を左右した!聖徳太子はなぜ無礼な国書を送ったのか。ねねへの手紙からわかる織田信長が天下人になれた理由とは。勝海舟の手紙はどのようにして江戸開城の決定打となったのか。―日本史の有名人が書状に込めた思いを推しはかり、その背景を探ることで史実の裏側を読み解く井沢流「新しい日本史講義」。
目次
第1部 手紙で綴る日本史(聖徳太子の国書―日中関係の原点;菅原道真の上奏文―「勇気」ある判断、遣唐使廃止;源義経の腰越状―悲運の真因;法然上人の一枚起請文―日本人仏教を生む;足利尊氏の願文―大勝のあとの「頼りなさ」 ほか)
第2部 もうひとつの日本史(もし日本列島が中国大陸と地続きだったら;もし唐が日本を攻めていたら;もし日本に仮名がなかったら;もし弓削道鏡が天皇になっていたら;もし平将門の乱が成功していたら ほか)
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。昭和29(1954)年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBS報道局記者時代に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念する。独自の歴史観で、『週刊ポスト』にて「逆説の日本史」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maito/まいと
14
前半が手紙を題材にした時代解説。後半が「if」に基づく時代解決。井沢本にしては珍しい構成、手紙だけじゃ足りなかったか(苦笑)手紙パートは一つ一つが非常に短く短編集感覚で読み進められるので、井沢本初めてという方や歴史苦手という方にオススメ(それでいて結構おもしろい)。後半の「if」話は、「if」要素を膨らませるわけでもなく、史実をツッコむわけでもない、井沢さんにしては珍しく“置きにいった”印象。歴史本としては普通に読めるけど(笑)2017/06/01
getsuki
10
一枚の書状の中には当時を知る手掛かりがいくつも残されている。それを読み解く第一章とifの歴史を探る第二章から成る一冊。いつもの井沢節を楽しみつつ、書状から読み取れる人間像もまた興味深い。2017/03/07
えばた
0
井沢さんって説得力があるんですよねー。2017/04/02