出版社内容情報
スリランカ仏教界の長老が日常に役立つブッダの教えを平易に解説。一日一話形式で、仕事や人間関係などあらゆる悩みが消えていく一冊。
アルボムッレ・スマナサーラ[アルボムッレスマナサーラ]
上座仏教長老
内容説明
心穏やかに毎日を生きたくても、怒りや悲しみなど、自然と沸き立つ感情をコントロールするのは難しい。そんな時は、ブッダの声に耳を傾けよう。本書は、スリランカ仏教界の長老が、「病気はチャンス」「考えない人は頭がいい」など、日常に役立つブッダの教えを一日一話形式で説く。人間として生まれ、「生きること」を考え続けたブッダ。彼の哲学は、私たちの道標となり、人生の糧となるだろう。
目次
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ] [Sumanasara,Alubomulle]
上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と冥想指導に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
15
日常の心の持ち方を具体的に指南するプラクティカルな本ですね。ときどき上座部(テーラワーダ)仏教の立場が顔を出しますが。特に、大日如来や阿弥陀如来などの超越的存在への信仰をばっさり否定して、ブッダを生身の人間として、その教えに従うという「信」こそが仏教だと説きます。怒りを破滅をもたらす火と見て、いかに怒りを去るかがキーポイント。「自我」は幻覚であり、感情や動作を言葉にする(実況中継する)ことで無我の境地に至ると説くのはちょっと疑問がありますが。無意識に何かをすることに否定的なのは人間の生理に反するのでは?2018/07/05
カンジ
6
凄く読みやすい。真理が簡潔に書き連なれている。以前読んだブッダの本の内容と似たところがあって理解しやすい。特に、前も心に残った、生きとし生けるものよ、幸せであれという慈しみの心。たった一匹のアリにまでも、アリさん、お元気で、そんな言葉をかけられたらもう最強だと。そして、過去も未来も妄想に過ぎない。いま、この瞬間だけが私であり、そこだけを丁寧に生きる。そうし続ければ、穏やかなること間違いなし。何回も読もう。そしてもっと頭に叩き込もうこの全てを!2017/08/24
あゆみ
2
⚫︎汚物(怒り)を投げようとすれば、相手が身体をかわせば当たらないが、自分の手は必ず汚れてしまう。⚫︎ただでさえ生きることは苦しいのに必死になって敵を探す。それで争いがあるから苦しいと文句を言う。人間は、そういう矛盾した存在。⚫︎この10分で何をすべきか、ユニットごとにカットしてみる。私たちは今を生きることしかできない。2022/06/07
ゆかり
2
「日々是好日」を扱った7月のテーマがなんとなく好きである。 「過去を追いゆくことなく、また未来を願いゆくことなし。過去はすでに過ぎ去りしもの、未来はまだ来ぬものゆえに、現に存在している現象を、その場その場で観察し、揺らぐことなく動じることなく、智者はそを修するがよい。」 そう、「いま・ここ」に集中。妄想を止めて、「いまやるべきこと」をやる。余計な思いを入れずに淡々と。その時点で人生は楽しくなる。面白がれる余裕がでるのだと。 樹木希林さんの『おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい』を思い出す。2019/04/06
Mihoko
2
前から読むもOK、今日の日付で読むのもOK、開いたページを読むのもOK。2017/08/22