出版社内容情報
この一冊で「北条五代」がわかる! いま最も勢いのある歴史小説家が、北条氏の誕生から滅亡までの100年を描いた戦史ドキュメント。
伊東潤[イトウジュン]
作家
内容説明
国府台、河越、三増峠の各合戦や、小田原篭城戦―。北条五代を「合戦」と「外交」を軸に読み解くことで、関東における戦国百年の実相が見えてくる!伊勢盛時(のちの北条早雲)による伊豆平定から、小田原で豊臣秀吉に屈するまでの興亡の歴史を、最新の研究成果を盛り込みドラマチックに描く。従来の北条氏のイメージを一新させる戦国ファン必読のノンフィクション。
目次
黎明の使者
東方への道
落日の室町幕府
関東進出
他国之兇徒
苦闘の果て
運命の一戦
三国同盟
関東三国志
手切之一札
垂れ込める暗雲
小田原合戦
著者等紹介
伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞を、『国を蹴った男』で吉川英治文学新人賞を、『巨鯨の海』で山田風太郎賞と高校生直木賞を、『峠越え』で中山義秀文学賞を、『義烈千秋 天狗党西へ』で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
92
北条氏の小説を多く書く著者だから書ける後北条氏五代の研究本。分かりやすく纏められており、影の薄い二代目氏綱に関しても詳細に書かれている。所々で著者のオススメの一冊や自書が紹介されているのも気になる人には有難いやも。私見が入るのは仕方ないとして、これだけの史料を元に小説を書いているんだな、と実感する情報量でした。2017/02/26
ポチ
63
応仁の乱とは、から始まり、北条早雲の駿河下向時の関東の情勢等を説明した上で、早雲の伊豆、相模侵攻から小田原合戦までが多数の資料による事実と少しの推察から成り立っている。読み進めるうちにどんどん引き込まれ、もっと北条目線での本を読みたくなりました。いい本です(^^)2017/06/29
さつき
56
北条氏五代の興亡を描くノンフィクション。各時代ごとにまとめられた勢力図や系図がふんだんに入っていて、わかりやすいです。戦国時代を舞台にした小説はよく読みますが、北条氏を主役にしたものはあまり読んだことがありませんでした。秀吉や家康の視点から見るのとはまた違い、彼らには彼らの理由があることがよくわかりました。作中で紹介される作品も数多く、読みたい本が増えました。2017/03/31
たかしくん。
42
神奈川県出身の私にとって、戦国時代に小田原を根城に関東を制した北条家は、県民のヒーロー。なのに残念ながら、武田信玄公のような華やかさもない…。といった北条氏に対する著者の研究、いや思い入れは半端無いです!初代早雲が、ただの地の素浪人どころか、応仁の乱のキーパーソンに非常に近い人の1人であること、とは意外。3代目氏康をピークに、最後は秀吉に寧ろ嵌められるように滅びてしまいますが、読中は、残念なくらいに小田原が関東の中心だった時代が、もう少しでも続いたらと、空想してました。2018/01/14
maito/まいと
40
読書会が近いこともあって、改めて読んでみる後北条家の歴史。武田家や上杉家と比べるとどうしても目立たない一方で、司馬遼太郎以来、研究が進んで通説が覆った、いまアツい大名は、争乱が続く東海~関東において、いかにして生まれ、一介の武将に過ぎなかった北条早雲(伊勢新九郎)なぜが飛躍できたのか、なぜ家は長続きしたのか。その経緯まで詳しく書かれている。歴史は縦(過去と未来)と横(同時期の他の地方の動き)がわかるともっとおもしろくなる。それが味わえる貴重な1冊だ。2018/10/11
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