出版社内容情報
新聞社の政治部記者から田中角栄の秘書になり勇名をはせた著者が、政治の舞台からプライベートまで、天才政治家の生の姿を活写する。
早坂茂三[ハヤサカシゲゾウ]
政治評論家
内容説明
新聞社の政治部記者時代に田中角栄と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名を馳せた著者が、政治の舞台からプライベートまで、天才政治家の生の姿を活き活きと描く。貧より身を起こし、不屈不撓、小学校卒の角栄が、54歳の若さで日本の最高指導者に登りつめた秘密のカギは何であったのか?刊行当時ベストセラーとなった著者渾身のデビュー作、待望の復刊。
目次
私はオヤジの家来になった
未来は青年のものだ
北辺のハナタレ小僧
土方は地球の彫刻家である
右手の拇指に残るかすかな青い線
一言―「体だけは気をつけてください」
友情は風雪にさらされて育つ
田んぼの中から一言、「泣くな!」
米よこせデモのプラカード
マリア様なのかもしれない〔ほか〕
著者等紹介
早坂茂三[ハヤサカシゲゾウ]
1930年北海道函館市生まれ。1955年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京タイムズ社に入社。政治部記者時代に田中角栄と出会い、その後23年間、敏腕秘書として勇名を馳せた。田中の病気療養を境に、フリーの政治評論家として活躍。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
32
小卒から戦後実業家へ、そして昭和22年代議士に初当選。政調会長、大蔵大臣、幹事長、ついに総理大臣にまでのし上がるに至った田中角栄の素顔に迫る。著者は23年間、秘書官として仕えた早坂さん。デビュー作ということで文章は上手とは言えないが、書かれている戦後から高度経済成長期の疾風怒濤の時代とマッチしている感じもあり気にならない。角栄の人柄や秘話、逸話、政治的視点、それから早坂さん自身の生い立ちや思いがうかがえる。政治家としての良し悪しは生きて見ていないので分からないが、今の日本の政治家とのスケールの違いは感じた2025/10/24
薦渕雅春
12
1993年に集英社文庫として刊行された「オヤジとわたし」を復刊したもの。そんな昔の著作とは思わなかった。著者は新聞記者から角栄の秘書に転じ 後にテレビ等でも有名になった。ブラウン管を通して話は聞いたことがあったが、著作を読むのは初めて。角栄 曰く「新聞で信用できるものが三つある。死亡記事に株の値段、それにテレビの案内欄だ。この三つにウソはない」と。「政治とは国民の暮らしをよくするためにある。政治の仕事は国民の邪魔になる小石を丹念に拾って捨てる。国の力でなければ壊せない岩を砕いて道をあける。それだけでよい」2017/01/11
やな
8
角さんの人柄がわかる。こんな人は二度と現れんやろな〜2016/07/05
Salsaru
8
先日読んだ、見城さんみたいだと思った。2016/06/05
くものすけ
5
日中国交正常化の実現を総理大臣就任後わずか2カ月で成し遂げたところは第一に評価されるべき所。この点中国では未だにもっとも尊敬される日本の政治家としての評価はNO.1であるのも納得。ロッキード事件の話が一言も書かれていない。私設秘書としてどうかかわっていたのか、疑問が残る部分ではある。2019/07/05
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