出版社内容情報
人間関係の基本、精神の鍛え方、仕事に対する考え方――。「真の大人」として生きるための指針となり、迷いが晴れる珠玉の人生哲学。
曽野綾子[ソノアヤコ]
作家
内容説明
「自分や他人を理想化しない」「人によく思われようと思うことをやめる」「人間社会の負けいくさに耐える」「同情が問題の解決を遅らせることもある」―。人間関係から仕事に対する考えや魂の自由まで、120の“人生に本当に役立つ知恵”を収録。透徹した人間観や人生観に裏打ちされた言葉の数々は、時に厳しく、時に優しく胸に響く。心穏やかになり、生きていくための希望が湧いてくる一冊。
目次
1 人間関係の基本
2 他者と自分
3 魂の自由
4 精神の鍛え方
5 仕事に対する考え方
6 選択と責任
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京生まれ。54年、聖心女子大学文学部英文科卒業。79年、ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本藝術院賞・恩賜賞を受賞。97年、NGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」(通称JOMAS)代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。98年、財界賞特別賞を受賞。2003年、文化功労者に選ばれる。12年、第60回菊池寛賞を受賞。1995年から2005年まで日本財団会長、1972年から2012年までJOMAS代表を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルちゃん
34
ちょっと難しい。そしてちょっと厳しい。だけどもうちょっとすると分かるかもしれない。2020/11/28
葉
2
人間というものは複雑で一筋縄ではいかないと最初に書かれている。人間関係は誤解の上に安定するというのは奥が深いと思った。黙ることは時として暴力になり、社交は人間教育の一つのチャンスとのこと。料理のできない男女は餌の取れないライオンに近いという言葉は耳がいたい。知っていることでも感謝して聞く方が新しい発見があるというので、時間の無駄と感じず、聞こうと思った。仕事はあらゆる情熱を注ぎ込まなければ成り立たないらしい。2017/04/03
sakko
1
テーマごとに短文でシンプルにまとめられていて読みやすかったですが、もう少し詳しく書いてほしかったかなあというのが正直な感想です。ただ、この本はあくまでも「ヒント」なのだから、後の細かい部分は自分で考えていきなさい。という事なのかもと思うと、私はまだまだ他力本願な子供なんだろうな…と反省しました。個人的には「まちがいを認める心の柔軟さを身につける」が、心に残りました。自分の間違いを恥じるのではなく、認めてあげる。それもまた人としての強さなんですね。芯のある心の強い大人になりたいです。2025/04/03
ハル
0
この本で一番好きなフレーズは「よく行きよく暮らし、見事に死ぬためには、限りなく自分らしくなければならない。それには他人の生き方を同時に大切に認めなければならない」です。 自分の強みと弱みを受け入れることで他人にも寛大になれる。私は見事に死にたいので、他人を認め、自分らしさを追い求めて生きていきたいと感じました。2016/10/15
薫 風
0
曽野さんが亡くなったのを機に読んでみました。この本は10代20代くらいへのメッセージなのかなと感じました。私も10代で「太郎物語」と出会い影響を受けました。曽野さんはずっと「自立して生きる」事をテーマにしていた気がします。2025/04/11