出版社内容情報
「帝をも超える真の王になる」と予言された平将門。哀しみを抱え、鬼神の如く闘う「最強のもののふ」を切々と描くアクション時代小説。
矢野隆[ヤノタカシ]
作家
内容説明
「帝をも超える真の王となる」と予言された平将門。一方、その友である貞盛は、「一族繁栄の礎になる」と言われた―。騒乱のさなか、将門は貞盛の父をやむなく自刃に追い込んでしまう。手を携え、夢の実現に向けて共に歩むはずだった二人の運命は…。坂東の地に平安をもたらし、都を目指すため、敢然と立ち上がる将門。心に哀しみを秘めつつ鬼神の如く闘う最強の士の姿を切々と描く歴史エンターテイメント。
著者等紹介
矢野隆[ヤノタカシ]
1976年、福岡県久留米市生まれ。2008年、「蛇衆綺談」で第21回小説すばる新人賞を受賞。09年、同作を改題した『蛇衆』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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如水
30
こちらの将門は『清々しい程あずまえびす』でした👍後、貞盛との友情が熱い珍しい一品です。キーは『帝をも超える真の王となる(将門)』と『一族繁栄の礎になる』の予言に振り回される貞盛、と言った所です。「売られた喧嘩は買う」将門が有る事を境にコワレル…貞盛も有る時期からコワレル…そのお互いの壊れっぷりにドキドキし、立ち直った?後のお互いの思想感にワクワクします。何故将門が乱を起こしたのか?を念頭にして読むと最初から最後迄、熱く❗️読めた御話でした。あっ‼️因みにお互い姓は『平』。つまりは親族同士の争いです😰2020/05/13
鐵太郎
7
謎の多い平将門と彼の起こした乱について、新たな解釈で描く「青春絵巻」というべきか。やっぱり将門はモロに体育系が似合うのかな。人望がないのか運が悪いのか、人に裏切られっぱなしの知将というより剛将、という姿で描かれていますね。こういう人物像も面白いのですが、あちこち歴史解釈に無理があるような気がしますな。 ──新作「我が名は秀秋」を読む前に読んでみました。2018/08/16
あきら
2
色々なものを失い、傷つきながら権力と戦い続けた将門に胸が熱くなる。最後の戦のシーンでは涙。将門は怨霊なんかではない英雄だ。そう思いたくなる一冊。2018/03/15
Y...
1
将門の名前は反乱者を起こした武士として名前を覚えていた。都の生活も馴染めず田舎に戻っても身内と揉めたりと弟に裏切られたりと不器用な性格ゆえにうまく生きられなかった人物でした。2022/04/09
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