出版社内容情報
「それでもお前は真田を嗣がねばならぬ」――悲劇の戦いの中で、戦国を生き抜く覚悟を固めていく昌幸の姿を渾身の筆致で描く。
【著者紹介】
作家
内容説明
いったい何を、どれほど失えば、この身は一人前の武士になれるというのでありましょうや―武田信玄から「わが両眼の如き」とまで信頼されるようになった昌幸は、北條綱成、本多忠勝ら名だたる武将たちと槍を合わせ、功を挙げていく。しかし突然の信玄の死により、情勢は一変。そして織田軍との、運命の長篠の合戦が迫りつつあった…。かつてない激闘の中、昌幸が慟哭とともに得た覚悟と信念とは。
著者等紹介
海道龍一朗[カイトウリュウイチロウ]
1959年生まれ。2003年に剣聖、上泉伊勢守信綱の半生を描いた『真剣』でデビュー、中山義秀文学賞の候補作となり、書評家や歴史小説ファンから絶賛を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
44
昌幸の前半生は長篠の戦いまで描かれます。この時点では表裏比興の姿は現れません。とはいえ、ここまでの動きが後の昌幸の活躍へとつながるのでしょうね。続きも読みます。2022/07/20
てつ
26
名将真田昌幸の前半生の話。2021/04/21
只三郎
14
立志編は長篠の戦いまでとなるが、まだ表裏比興の者としての姿は表れない。 しかし、この時期までの経験が如何に昌幸の人生にとって大きかったことが感じられる。 2021/01/11
綱成
7
人の和なき、長篠合戦。黒母衣、赤備えの進撃は花散る前の鮮やかさ。覚悟や悲壮を背負いただ目の前の敵のみに向かう。昌幸以上に譜代の武将に惹かれた下巻です。2018/03/15
ウルラニ
7
上巻に続き、信玄上洛〜長篠の合戦〜武田滅亡のあたりを描く。真田昌幸を扱った本の中でも、このシリーズは出色かも。壮絶な兄や名将たち討ち死に、坂道を転げ落ちるような武田の没落に、どう抗い、真田家存続のためにどう処するのか、次巻が楽しみ。★★★☆☆2016/07/07
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