PHP文芸文庫<br> 黄昏の旗―箱庭旅団

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PHP文芸文庫
黄昏の旗―箱庭旅団

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569764658
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

夕暮れの電車から見える橙色の旗の下には、離婚当時の姿のままの妻子が住んでいた――直木賞作家が贈る、人生が愛おしくなる短篇集。

【著者紹介】
作家

内容説明

切ない話、不思議な話、心あたたまる話―現在から過去、未来、はたまた“物語”の中など、さまざまな世界を舞台とした連作集。国道四号線に突然現れたゾウに慌てる人々、五年前に別れたときの姿のままの妻子の正体、無愛想なジェフじいさんと皆に愛されるロボットとの交流の行方、母が戻らないときにだけ開けるよう渡された封筒の中身等、十五のショートストーリーが詰まった「箱庭旅団」シリーズ第二弾。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年、大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年、「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞。翌03年、「白い部屋で月の歌を」で第10回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。初の著書となった『都市伝説セピア』が第130回直木賞候補となり、05年、『花まんま』で第133回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

102
朱川さんの箱庭旅団の第2作です。15の短編が様々な感情をわきたててくれます。前作もそうですが海外ものが楽しめます。「ヴォッコ3710」は星さんの「ボッコちゃん」へのオマージュでしょうか?「黄昏の旗」は不気味な感じです。私はほっこりするものよりも不気味な感じが残るものが好きです。2021/07/02

ポップノア♪@読書超絶停滞中

48
不思議な読み心地の短編15作。街に突然ゾウが現れる「誰もゾウにはかなわない」や、選挙に立候補している○○は実は人間ではないという内容が綴られる「市長選怪文書」、母に連れられて見知らぬ街でひとりぼっちにされる「時計のまち」等、驚きや不安を煽る物語が並ぶ。海外が舞台の話もあり、「ハーメルンの笛吹き男」を想起させた。引っ越した家で怪奇現象が起きる「アタシたちのステキな家」と、タイムカプセルから話が進む「未来人のビストロ」が朱川さんテイストが濃くて好み。どれも『ほんとにあった怖い話』で映像化できそうと思った。2024/12/23

tengen

41
箱庭旅団シリーズ第2弾。 雑多なショートショート15編。 旅立つ、ヴォッコ、運命の女、黄昏あたりが好きかな。 カムパネラの水筒が良くわからない、だれか解説して~ ☆彡 再び旅立つ友へ/誰もゾウにはかなわない/ヴォッコ3710/市長選怪文書/運命の女、のような。/黄昏の旗/人間ボート、あるいは水平移動の夜/未来人のビストロ/一人ぼっちのファニカ/ボクのおじさんはヒーロー/時計のまち/傷心の竜のための無伴奏バイオリンソナタ/三十年前の夏休み/アタシたちのステキな家/カムパネラの水筒2020/04/16

NADIA

30
箱庭旅団シリーズ。連作短編集だが、それぞれのストーリーは場所も時代もばらばらだ。以前の話とリンクした要素があるものもあるが、元の話が分からなくても楽しめる。「時計のまち」では、この世界を巡る少年が一瞬登場するが「この時代にはまだ使われていないけど、この5百円玉ときみの持っている5百円札を交換して」と頼む場面はタイムトラベラーにあるまじき行為で違和感を感じる。この物語を語る女の子が、その結果としてとても悲しい思いをしたこともあるし、少年の軽率さが腹立たしく思えた。  2019/02/27

ken

16
15のファンタジー短編集、ヴォッコ3710、黄昏の旗、運命の女、がお気に入り。「かたみ歌」を読んで好きになった作家さんです。2021/05/26

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