PHP文芸文庫
ここだけの話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 234p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569764641
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ミミズの人生はシアワセか、サメに睨まれた思い出、列車内日本人顔面弛緩論など、シーナさんのフムフム、ナルホドが満載の「ここだけの話」。

【著者紹介】
小説家、写真家

内容説明

思いがけず推薦されて番長になってしまった青春時代。プロ野球の球団名を冠するパラオの珍名島での出会い。白黒テレビをカラーで見るための器具に拍子抜けした思い出。三十坪の土地購入のつもりが、一万坪になった北海道・余市での暮らし。文明、自然環境、住宅事情に子育てまで。シーナが広い世界を飛び回れば、話も広がり飛んでゆく!だから、ちょっとまとめて言っておきたいフムフムナルホドのエッセイ集。

目次

これが始まりの話(友人をもつということ;ミミズの一生はシアワセか;出会いがつくっていくもの;喋る犬)
思えば懐かしい話(寒くて楽しい正月;昭和三十年の時間旅行)
どうにも困った話(西瓜と蚊帳と暑い夏;海はどこにいった;サメに睨まれた思い出)
なんだか気になる話(カワヤはカワである;意味のない行列;地中における住宅事情;崖っぷちの生命圏)
まだまだ終らない話(列車内日本人顔面弛緩論;傍若無人なぴかぴか車;探検家たちのあやしき足跡)

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。写真家。89年に『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、90年に『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。2013年より雑誌「とつげき!シーナワールド!!」の企画・プロデュースもしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たっきー

10
教会での講演をまとめたもの。いろいろな話が出てきて面白かった。家族や友人の話、自然の豊かさや恐ろしさなど。あと、読書について触れていた部分が印象的だった。(読書は損得ではない。興味があることを読んでさらに連鎖的に興味が湧いてと、興味の枝葉がのびるのが今は楽しい。旅していて本で読んだ知識が目の前にあるとずっと理解度が深まる、さらに好奇心が激しくなり旅が楽しくなる)2016/02/21

kashimacchi

4
久しぶりのシーナマコトのエッセイ。私はおおよそ20年下だが同意見ところも多かった。「昔の自然はすごくメリハリがあって冬はきちんと寒かった。」「昔の人は物を大事にしたから何にでもカバーをかけた。」「学校の大の便所に行くのが男の子は恥ずかしいのだ。」2019/06/01

Ryuji

4
★★★★☆2000年に出版された本の文庫(単行が出されてから15年後の文庫化本)。あとがきを読んで知りましたが、この本は椎名さんが月1回されていた教会での講演の話を本にまとめたものだそう。何だか教会での講演というと、ちょっと堅そうな話をしなくてはならない感じがするが、全然そんなことは無い。与太話とまでは言わないが、椎名さん旅の話や日常思っている事など飾らずにそのままだった。椎名さんらしいエッセイ本です。2016/06/11

つちのこ

3
本の雑誌社単行本を読了。『ここだけの話』はクレヨンハウス主催の講演会で、著者の話の内容をエッセイの形にしてまとめたものである。赤マントシリーズなどとは違って、どちらかというとシリアスなエッセイ集。 93年から96年までの話なので、ちょっと古いが、初めて読む話も多くて面白い。特に、「寒くて楽しいお正月」「昭和三十年の時間旅行」は著者の少年時代の話だが、シーナの生きてきた足跡をまた一つ知ったようで興味深い。シーナファンにとっては要チェック本かもしれない。2000/08/31

ロウ

3
シーナさんはあちこちの世界に飛ぶ。特に辺境の地を好んで訪れる。僕はシーナさんの文章から様々な世界を知る。便利さとは別の豊かさをたくさん教えてもらう。 人生を楽しむ方法をたくさん知っていて、それは色々なことにとにかく興味を持つことなんだろうな、と思う。難しい話も馬鹿馬鹿しい話も追求するときっと何でも面白くなってくるのだ。だからシーナさんの話は面白い。2015/12/09

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