出版社内容情報
目指すは家康の首、ただ一つ――大坂の陣、真田幸村の鬼謀が炸裂する! 猿飛佐助、霧隠才蔵ら忍びの者も縦横無尽に活躍する長編小説。
【著者紹介】
作家
内容説明
「己という樹に花を咲かせる道」を選んだ真田幸村は、父・昌幸と練り上げた必殺の陣形を胸に秘めていた。来るべき戦いに向け、長宗我部盛親、塙団右衛門、明石全登らを味方に引き入れる幸村。さらに希代の忍者・猿飛佐助、真田忍び衆を束ねる霧隠才蔵、怪力の海野小平太、幸村の影武者を務める禰津小六、弁舌に長けた望月善太夫に加え、関ヶ原で死んだはずの島左近も…彼らを従えた幸村“最後の戦い”の幕が上がる!
著者等紹介
嶋津義忠[シマズヨシタダ]
1936年、大阪生まれ。1959年、京都大学文学部卒業、産経新聞入社。化学会社代表取締役社長を経て、作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佳乃
25
真田三代と違い、こちらはこちらで仮定の物語って感じでした。が、面白く読了。表紙の幸村は男前に見えるのだが、話の中の幸村が前歯が欠けている・・・ってところが腑に落ちないな。まぁ、漢気があるってことで、前歯が欠けていようが幸村はかっこいいよ。2018/03/06
浦安さん
6
2018年の157冊目は嶋津義忠先生の「幸村」読了。 真田昌幸の次男「左衛門佐幸村」真田左衛門佐信繁が主人公です。 もう一人、猿飛佐助の目線でこの物語を進めています。 豊臣方の武将として大阪冬の陣で「真田丸」、そして大坂夏の陣では徳川家康の本陣まで攻め込んだ勇敢な活躍で有名な幸村。 時代小説を読み漁っているためか、この物語ではいままでの「復習」みたいな感じになってしまいました。読みながら、エピソードを思い出しました。2018/09/13
雲藤会
3
島左近や猿飛佐助、霧隠才蔵が出てくるフィクション感に結構不安を覚えていたが、読んでみると違和感は無かった。戦国に生きた人の一生を読み終えると、なんだか寂寥と無常感に包まれる。残された人たちは、死んだ人と戦の世にどんな思いを馳せたんだろう。2015/12/10