出版社内容情報
関ヶ原合戦から大坂の陣、そして秀頼・幸村の意外な結末とは? 知謀・機略の限り、家康に対抗した“真田三代”の活躍を描く歴史ロマン。
【著者紹介】
詩人、作家
内容説明
武田家の興亡から天下分け目の関ヶ原合戦、そして運命の大坂の陣へ!―いかなる劣勢にあろうと、鬼謀を尽くして数万もの軍勢を翻弄した真田家の智将たち。天下人の家康に対抗した「昌幸・幸村・大助」三代の活躍は、時の権力者に立ち向かう“国民的英雄”を望んだ民衆により華々しい伝説へ昇華していく。江戸の元禄期以降に書かれた歴史講談『真田三代記』が、土橋治重の名訳で現代に甦る!
著者等紹介
土橋治重[ドバシジジュウ]
詩人・作家。1909年山梨県生まれ。在北米10年。サンフランシスコ・レテラリイカレッジに学ぶ。朝日新聞社客員。日本ペンクラブ、日本文芸家協会、日本現代詩人会各会員。詩誌「風」主宰。詩集10冊。1993年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
60
PHP文庫にはたまにこういう珍しい本が混じっている。『真田三代記』は江戸中期~後期に成立した作者不詳の物語。それの現代語訳で、文章も平易なヒーロー講談である。先日立川文庫の幸村を読んだのだが、これを踏襲している箇所があるのがわかった。十勇士も大半登場。神君家康を殺しかけた人の本なので、当時秘かに流通したものだ。深沢七郎『風流夢譚』や大江健三郎『政治少年死す』の江戸時代版だと想像すると楽しい。途中幸村が、敵勢を撃退する為にウンコやお粥をぶちまけるという攻撃をする。籠城なのだから兵糧の粥を撒くなよ(笑)。2016/03/21
miraiocoo
15
いつも知っているストーリーとは違って、楽しく読めた。NHKとの違いを見てみたい2016/01/02
sayzk
8
昔からあった地元の本屋がついに店をたたむことに。最後のなごりになんか一冊・・・、次の大河ドラマが真田か・・・、なんぞ一冊・・・、で、ジャケ買い。あとでこのサイト見たら登録数の少ないこと。江戸時代に書かれた”レジェンド”的な物語なので、史実に沿ったアカデミックな本をお求めの方は他の本を。しかし江戸時代に赤穂浪士のように物語化された真田像があり、今に名を残してることを初めて知る。日本人ならこっちを先に知って、真田幸村とその家来に感動し、家康を狸親父とそしって、後から歴史の実像を追って行ってもいいかなとも思う。2015/12/19
sayzk
5
テレビの真田丸が始まるからと、読んだ本を再読。2016/09/17
たまりん
1
真田幸村が大好きで、真田に関する本を探していて出会いました!!こうゆう真田三代(昌幸、幸村、大助)初めて読みましたが、面白かったです。終わり方が、こうゆうのもアリねすね。もっと真田家に関わる書籍を探して、読んでいきたいです!!2020/03/29