PHP文芸文庫
偶人館(からくりかん)の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 409p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569763040
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

からくり人形に脅迫文が隠されているのが発見された。やがて人里離れた古い館・偶人館で殺人事件が起きる。不朽の傑作歴史ミステリー。

【著者紹介】
作家

内容説明

「べんきちはゆるさないぞ」―江戸末期のからくり師・大野弁吉の名前が記された謎の脅迫文が、古い人形から見つかった。その脅迫文を異常なまでに怖れる人形蒐集家の姿に、デザイナー・矢的遙は不信感を覚える。真相を探るうち、「偶人館」と呼ばれる人里離れた曰くつきの館で、奇怪な殺人事件が…。古い館に仕掛けられた数々のからくり、封印されてきた意外な歴史に震えが止まらなくなる、傑作ミステリー。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年(昭和22年)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年に『緋い記憶』で直木賞。2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジーク

6
何を隠そう読んだのは3回目…。あとがきの久美沙織先生も書いておられたように、岩手県は作家の宝庫ですね。からくりとか生き人形とかそういった諸々は高橋作品で初めて知り、興味を持つきっかけになったので、懐かしさ満載で読了。2015/03/01

榛乃@低浮上

4
面白いっ。偶人館へ着いてからのなるほど感や疑問が解けていく感覚はハマりそうでした。作中に出てくることわざをほとんど知らなかったのでいい勉強にもなったw2015/04/27

gakurin

2
大野弁吉や銭屋五兵衛、からくり人形やかくれキリシタンの歴史、矢的のマイナーな諺の紹介など、すごくおもしろい素材が次々と登場するのに、肝心の事件や謎解きが全然納得できなくて、ちょっと残念でした。2015/08/11

かごめ

1
屋敷でのおどろおどろしい事件を期待していましたが、そんな展開にはならず会話やこちら側の登場人物も多くて読みやすかったです。しかし本人も言っていた通り、矢的が探偵としての働き不足なのと思うにしろ思われるにしろ探偵に恋情はいらないと思ってるので、うーん…。あと矢的が世界的デザイナーである意味も感じられず。からくりや隠し財産は興味深かったですが全体的には嵌まらず読了でした。2016/02/25

Suzu

0
ミステリーの内容そのものよりも大野弁吉というすごい発明家(?)っていうか技術者っていうのかしら、そんな人が日本にいたんだということの驚きや銭屋五兵衛の隠し財産の話が興味深かった。そして全然知らない諺も勉強になりました。2016/07/03

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