出版社内容情報
富田勢源とその弟子、新選組の人斬り鍬次郎など、剣の天才たちの究極の技を通して彼らの生き方と覚悟を描く傑作剣豪小説短編集。
【著者紹介】
作家
内容説明
薩摩の激烈な気風の中で示現流に入門し、朝に三千回、夕に八千回の立木打ちの修練を繰り返した篠原十内の壮絶な死に様。柳生連也・宗冬の将軍家光御前仕合の勝負を分けた「身の位」。人斬り半次郎と恐れられた時代の桐野利秋の剣技…。生と死の狭間でしか生きられない男たちが、戦いの中で辿り着いた境地とは。剣の天才たちによる究極の技を、凄みに満ちた筆致で描く、十篇の傑作剣豪小説集。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hit4papa
34
10作品が収められた剣豪小説集。時代背景に統一性はなく、剣と共に生きた人々にスポットを当てています。主人公は、殆ど知らない剣豪ではあるものの根底にある精神性は共通しているようです。斎藤義龍の面前で行われた小太刀の名手 富田勢源の試合「小太刀勢源」、恨みをかった薩摩隼人 示現流篠原十内の最期「松柏折る」、柳生厳包と宗冬の御前試合に思いを馳せる著者「身の位」他。剣豪小説の大家だけに、斬り合いの描写は臨場感たっぷり。特に「抜き、即、斬」は、薩摩隼人の人斬り剣が不格好であるがゆえに、鬼気迫るものを感じます。2025/06/24
C-biscuit
16
Kindleアンリミテッドで読む。10編の短編からなっており、それぞれに主人公がいる。人斬りという共通事項であるが、示現流について多く割かれているように感じる。小説ということもあるので、ある程度剣術の動作がわからないとイメージがしづらいが、示現流の抜きはいろんな場面で登場し、かなりの必殺技のように感じた。あとは、新撰組隊士の話で出てきた「念流」が面白かった。集団戦だとどうかとも思うが、1対1の戦いでは、受け留めた剣から抜けられなくなるようである。そういう描写も絶妙なのだろうと思う。終わり方も良かった。2019/02/09
maito/まいと
13
著者が、剣に造詣の深い津本さんなので、リアリティがある。ストーリー云々よりそっちの方が頭に残る(苦笑)時代は戦国時代から江戸時代以降が舞台。殺人剣が求められない時代の中で、才能を持って生まれてしまった剣豪達は、己の剣に何を見たのかを探る意欲作。文章からストレートにイメージが連想できる自分が、なんだかイヤになる(苦笑)ちなみに短編集であり、どれも暗い話ばかり(笑)そして段々津本さんの精神論みたいなものが混じってきて、なんとなく計り知れない領域に入っていく気分になる・・・2015/03/04
高橋 (犬塚)裕道
6
星3。鹿児島、示現流自顕流の話が多い。興味深くはあるが陰惨な話もあり、又理由の如何を問わず人殺しの無益虚しさが漂い、読んでいて楽しい話ではない。いかなる場合においても戦争反対!2017/08/26
lastsamurai
6
居合道をたしなむ者として、示現流の厳しい稽古には驚り、斬りあうリアリティある表現に恐怖を覚えます。武道家としても勉強になりました。2017/03/06
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