出版社内容情報
纏向遺跡は邪馬台国の都? なぜ卑弥呼は女王になった? 魏はなぜ卑弥呼に金印を贈った?――世界史の視点から邪馬台国の真相に迫る!
【著者紹介】
文学博士、明治学院大学教授
内容説明
邪馬台国の謎を解くカギとなる「魏志倭人伝」。特に最大の謎は邪馬台国の場所だ。倭人伝では、朝鮮から邪馬台国までを約8,000キロとしている。これは直線距離で日本からメルボルンまでの距離と同じだ。なぜ邪馬台国は異様に遠い国とされたのか?そこには、邪馬台国を「遥か遠くの大国」としたい司馬懿の思惑があった!!2世紀前後の世界情勢を踏まえつつ、この謎に大胆に迫る!文庫書き下ろし。
目次
第1章 中国の歴史書の中の倭国(前漢代に中国と交易を始めた倭国;『後漢書』にみえる倭の奴国 ほか)
第2章 日本古代史の流れの中でみた邪馬台国の時代(中国文明圏と日本;中国民族の成り立ち ほか)
第3章 異民族との交渉からみた古代中国の王朝(武帝のもとで全盛を迎えた前漢朝;草原の雄、匈奴の全盛 ほか)
第4章 東夷と呼ばれた国々(中国支配以前の中国東北地方、沿海地方、朝鮮半島;中国系の衛氏朝鮮の成立 ほか)
第5章 卑弥呼の外交と大和朝廷の発展(倭国を東方の神仙境とみた中国人;倭国の朝貢を心待ちにしていた司馬懿 ほか)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。1979年、東京大学大学院国史学博士課程を修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。日本古代史を専攻し、歴史哲学的視野を用いた日本の思想・文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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