出版社内容情報
マラリア、狂犬病、鳥インフルエンザ――海外から襲いくる感染症に、検疫官・西條亜矢が体を張って立ち向かう。衝撃の医療サスペンス!
【著者紹介】
作家
内容説明
野鳥の死骸が発見され、鳥インフルエンザが疑われるも結果は陰性。それにもかかわらず、公園は突然、封鎖されてしまった―感染症と戦い、国内への侵入を水際で食い止める「検疫官」。手段を選ばず任務を遂行する破天荒な女性検疫官・西條亜矢が、次々と日本に襲いくるマラリア、狂犬病、新型インフルエンザ等、感染症の脅威に立ち向かう。国・自治体の危機管理システムや医療業界に警鐘を鳴らす、医療サスペンス小説。
著者等紹介
仙川環[センカワタマキ]
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。新聞記者となり、医療技術、介護、科学技術の分野を担当しながら小説を執筆。2002年に、『感染』で、第1回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。現在は執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
167
各話はそれぞれ面白い。最近仙川環にはまっており、その流れで読んだ。長編を読みたかったのだが短編集だったのか、そこだけ残念。この先生は医療を学んできたらしく、蘊蓄がいろいろ楽しめる。本書は主人公視点ではない。三人称で、しかも各話で視点人物が異なっている。正義感に凝り固まり、放っておくと何をしでかすか分からない主人公、亜矢(ほとんどサイコパス)を周辺人物がビクビクしながら見守る構成。令和最初の読了本となった。2019/05/02
ダイ@2019.11.2~一時休止
89
検疫官西條亜矢の事件簿その1。連作短編集。また極端な主人公もってきましたねぇ。任務に忠実っちゃ忠実なんで・・・。2017/04/29
BlueBerry
69
女性検疫官ということでお仕事小説として興味深く楽しめたのが良かったことと医療サスペンス要素も含んでいるのでそちらでも楽しめたのが良かったと思います。新鮮な内容だけに飽きずにスラスラ読めました。今夏のデング熱についても触れているくらいなので本当に最近のこと扱っている本ですね。凄い感動とかワクワクとかは割と薄かったと思いますけど個人的には好きな感じの本でした。他の作品も読んでみたいと思わせてくれる作品でした。序盤○中盤○ラスト○総合◎2014/12/20
ワレモコウ
68
感染症に対して、どんな手段を使っても徹底的に食い止める正義感を持つ、女性検疫官・西条亜矢。マラリア・生物テロ・狂犬病・鳥インフルエンザを扱った4編の短編からなる。テンポ良く話が進み、読みやすかった。しかし問題が解決しても、スカッとするよりも少し後味が悪い。西条のキャラが強烈すぎるせいか…?2021/02/17
きさらぎ
53
マラリアや鳥インフル、狂犬病など、扱っている内容は興味深いけれど、どれも浅い印象。ただ、情報の取り扱いの難しさはすごく伝わった。破天荒な検疫官の西條亜矢が主人公なんだけど、4つの章でそれぞれ別の人物主体で話が進み、亜矢が大活躍するわけでもなかったし、なんだか素直に応援できないキャラだった。でも仙川さんの文章って読みやすいし医療ネタは大好きなので続編も予約中!2015/09/08
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