出版社内容情報
妻78歳、夫83歳。病気や怪我や物忘れはあるけれど、「おふたりさまの老後」も悪くない。夫婦の自然体な日常に癒されるエッセイ集。
【著者紹介】
エッセイスト
内容説明
「俺は酒が強い」と豪語する夫、外出より自宅の方が気が楽な妻。本書は、そんな老夫婦の日常を妻の目線から綴ったもの。酒に酔っ払って倒れたり、電車にバッグを忘れたり、骨折して救急車で運ばれたり…。寄る年波に翻弄されながらも、二人の奮闘努力に思わずニヤリ、時にホロリとさせられる。「老後の二人暮しは苦痛ではないか…」。そんな不安を一掃する飄逸なエッセイ。文庫オリジナル。
目次
第1章 「夏目家の糠みそ」の周辺
第2章 チャリンとポコ
第3章 老いてますますの記
第4章 愛すべき人々
第5章 グルメではないけれど
第6章 平穏ならざる日々
第7章 「漱石山房」への夢
著者等紹介
半藤末利子[ハンドウマリコ]
エッセイスト。昭和10年、夏目漱石門下の作家・松岡譲と漱石の長女筆子の四女として生まれる。上智大学卒業。近代史研究家で作家の半藤一利氏夫人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
23
漱石のお孫さんのエッセイで、一編一編が短いので、空いた時間に少しずつ読むことが出来ました。表紙ほどズッコケた内容ではなかったし、飼い猫の話が特に好きでした。2022/11/07
モルク
3
ズッコケ夫婦の奮闘努力を書いてあるのは半分くらいかな。入院記も一般ピープルの部屋とは違い待遇もちがうような…思わずひがんでしまった。2015/06/15
ことり
1
話に出てくる方もご夫婦も雲の上の方々で、あなたの知らない世界でした。2023/09/20
くりちゃん
1
たまたま徹子の部屋に出演なさっている半藤未利子さんを見た後でこの本に巡りあった。ざっくばらんにお話される通りの文章。ご主人とは幼なじみで望まれて結ばれたそうです。この度は酒好きの武勇伝まみれのご主人とは随分違った感じでした。作家さんとは締め切りに追われ生涯勤務している様子はきつそうです。交流のある方も知識人で普通の老後とはなかなか我々とは距離のあるようでした。2022/07/05
jack
0
漱石先生にも、「市井の家族」、そして、漱石先生自身も。☆5.02015/04/13