出版社内容情報
バラバラになった家族が「家族」を演じることで家族に戻れるのか? 集められた役者は全員家族!? 特異な設定のもと、撮影が始まる!
【著者紹介】
小説家
内容説明
日本映画界を支えてきた名優・笠松市朗は、ろくでなしだった。そのせいで、家族は崩壊した。その笠松の最後の映画撮影がはじまった。共演者は別れた妻と息子、後妻の息子と彼の恋人、みな、かつて笠松が愛した家族だった。ひとつ屋根の下、それぞれが役者としての矜持を胸に秘め、父でもある笠松とカメラの前に立つ。彼らは「家族を演じる」ことで、再び家族に戻れるのか―。虚と実の交錯する物語の幕が開く。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction』で第29回メフィスト賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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