出版社内容情報
神武東征は史実? 蘇我氏は渡来系? 天皇が怯え続ける秦氏の正体……。古代豪族の系譜を読みとけば、古代史の謎はすべて明らかになる!
【著者紹介】
歴史作家
内容説明
物部、蘇我、尾張―これら古代豪族は天皇家と血縁を結び、ヤマト黎明期には自身が王となりヤマトを統治した。この事実に驚く読者も多いだろう。古代においては、天皇と臣下という現在のイメージとは違い、彼らと天皇家が同等の権威を兼ね備え、共同でヤマトを治めていたのだ。本書は、有力豪族と天皇家の系譜を読み解き、隠されたヤマト建国の真相を探る一冊。日本誕生の謎に迫る!
目次
第1章 日本の土台を造り上げた物部氏
第2章 古い歴史をもつ蘇我氏
第3章 突然歴史に現れた藤原氏
第4章 消し去られた尾張氏の謎
第5章 関東を開拓した上毛野氏
第6章 東からやってきた?阿倍氏
第7章 もっとも古い歴史を誇る大伴氏の謎
第8章 天皇が怯え続ける秦氏の正体
第9章 表の天皇家と裏の出雲国造家
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トールパパ
4
反藤原(中臣)の一書。細かい部分で論拠が割愛されており、筆者が論じる内容に飛躍を感じる部分や、読者を置き去りにする感じがあり残念。でも、日本の古代史に新たな視点を得ることができた。8〜9章は、反日の韓国人が拍手喝采、竹田恒泰氏が烈火の如く怒り出しそうな内容もチラホラ…2014/07/05
ごいんきょ
3
この著作を読んで、中大兄と大海人の関係のヒントをつかんだような気がします。著者の主張とは異なるけどね。2013/10/28
つぁ
2
飛行機の中で読もうと羽田空港で目に付いたこの本を購入。 古代〜飛鳥時代に興味はあるものの、こういう本をじっくり読むのは初めて。 この人の仮説には本当に驚かされました。日本書紀が時の権力者のいいように書かれたのは確かにそうなんだろうけど、中臣鎌足=百済の王子説は斬新。 蘇我氏のこと、藤原氏のこと、もっと知りたくなりました。あと、なぜか壬申の乱が好きなので、もっといろいろ知りたいな。2013/12/18
6だ
2
蘇我こそ改革者だった、日本書紀は藤原氏のために書かれたものだ、などの著者の主張する関史観とでも言うような考証のまとめ的な一冊。 これまで多数の著書で繰り広げてきた主張を、重要な部分や主要な解説だけ抜き出したような感じで、それだけに時とともに変化した部分(入鹿暗殺時に言われた「韓」の意味)がそのまま残ってたりもする。ただ、これだけだと論の立て方とか解説が強引な気がしてやはり判り難いのではないだろうか。気になった異説を既刊で精読するための道標というか、関史観の道案内的な本と思った方が良いかもしれない。2013/11/13
ラビリンス
2
古代史は、ちょっと難しかった。でも、色々と疑問を解明してくれている。 もっと、古代史にも目を向けなければ日本の成り立ちがわからないものだと痛感した一冊でした。2013/11/08