出版社内容情報
日本は古代からしばしば大災害に見舞われ、たくましく復興してきた。歴史を追って「災害と時代変化」の相関関係を浮き彫りにする好著。
【著者紹介】
作家
内容説明
史料にはっきり記録された684年の白鳳地震から、2011年の東日本大震災まで―甚大な被害をもたらした地震・噴火・津波・台風は、長くて数十年、短いときには数年刻みで日本列島を襲ってきた。しかし日本人は、どのような厳しい状況を経ても必ず立ち直り、歴史の歯車を前に回してきたのだ。そのたくましい歩みを、災害ごとに時代を追って概観していく画期的な歴史読み物。
目次
第1章 古代(奈良~平安)
第2章 中世(鎌倉~室町~安土桃山)
第3章 近世1(江戸前期)
第4章 近世2(江戸後期)
第5章 近代1(幕末~明治)
第6章 近代2(大正~昭和前期)
第7章 現代(戦後~平成)
著者等紹介
岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院社会学研究科修了。66年、学生作家としてデビュー(「三田文学」)。2012年、第一回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞受賞。現在、法政大学講師、歴史時代作家クラブ代表幹事、日本文藝家協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そらねこ
18
日本の歴史は災害とともにありというところか。白鳳地震から東日本大震災まで。作中何度となく「何らかの理由で…」などと出てくるが、その「何らか」の部分が知りたいのに…とかなりがっかりした。 実際の災害についてより周辺の歴史についてに重きが置かれていた印象。 私にはちょっと合わなかったかな。 【図書館本】2017/05/28
ポメ子
5
白鳳時代から、東日本大震災までの災害史とそれが起きた頃の時代背景とどう歴史に影響したかが綴られている。 事典のような感じだった。2019/11/28
はち
3
これならウィキペディア読んでた方が勉強になります。近現代に限ってより細かくやって欲しい。2013/06/13
井上岳一
2
最近、竜巻やゲリラ豪雨が多いので、異常気象と思いたくなりがちだけど、歴史の本を読んでいると、決して、それが異常ではないことに気付く。災害の歴史を通時的に眺めてみたくてこの本を買ったが、改めて、日本がいかに災害の多い国か、そして、災害の歴史について、いかに自分が無知であったかに気付かされた。また、災害が社会の変動と深く関係していること、地震や噴火は、起きる時には連続して起きるということを本書は教えてくれる。地震も噴火もこれからが本番なのだろう。2013/09/15
koma
1
日本史は災害(というか地震)と共にあり。 地震や噴火は「一度ではすまない」、「地震が多発する時期はきまっていて、くりかえされている」 原発再稼働議論のみならず、今後の防災対策を考えるうえで念頭に置くべきではなかろうか。2013/07/24