出版社内容情報
【特集】今、北の大地の物語が熱い! 小説で味わう「北海道の魅力」 短編小説・小路幸也 ほか 【連載小説】山本弘「プロジェクトぴあの」/江上剛「翼、ふたたび」/池永陽「向こうがわの蜂」/原田マハ「異邦人」 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨローリン
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今月号では、江上剛「翼、ふたたび」、山本弘「プロジェクトぴあの」、原田マハ「異邦人(いりびと)」が最終回だった。この中で唯一第1回からすべて読んだのが、江上剛「翼、ふたたび」だ。以前にも書いたが、前半部分は、企業再生の生々しい裏側が描かれていてとても面白かった。登場人物に共感もできた。もっと企業再生の話が続けば、江上剛の他の本を読もう、と思ったかもしれない。東日本大震災が舞台になってからは、一気につまらない小説になった。結局、震災を乗り越えて頑張っていこう、とガキの青春小説みたいな結末だった。2014/03/19