出版社内容情報
世界恐慌をチャンスに変えた幕末維新の知恵。
南北戦争がなかったら明治維新は起きなかった!? 世界経済が押しよせた幕末の危機をチャンスに変えた志士たちの奮闘に、今こそ学ぶ。
南北戦争がなければ明治維新は起きなかった!?
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▼幕末・明治の歴史は経済で動いていた。
▼アメリカの南北戦争によって南部の綿花地帯が荒廃、世界的な「綿花飢饉」が起こっているなか、いち早く海外情報を得ていた薩摩藩はそれを利用して倒幕資金を稼いだ。また、藩主・島津斉彬は集成館事業を興して近代化を進めた。薩摩藩家老・小松帯刀は坂本龍馬と組んで、世界を相手にビジネスに乗りだす。
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▼近代化路線は大久保利通・岩崎弥太郎・松方正義らへと引きつがれる。が、急速すぎる工業発展に危惧を抱いた前田正名は『興業意見』を発表して農業の重要性を説く。政府内での対立によって官を辞し下野してのちは、全国をまわって「布衣の農相」と呼ばれた。
▼そしてついに、渋沢栄一が日本型資本主義を確立する。
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▼資本主義の崩壊が叫ばれるいま、時代を超えて通用する倫理観やモラルを示した資本主義を目指した彼らの奮闘ぶりから、その志を感じとれ!
●序章 南北戦争がなければ明治維新はなかった
●第一章 島津斉彬の工業化と対外貿易政策
●第二章 小松帯刀が坂本龍馬に託した世界進出
●第三章 大久保利通と岩崎弥太郎による開運興業
●第四章 松方正義と前田正名の工農対立
●第五章 五代友厚から渋沢栄一へ ――日本実業界の飛躍
●第六章 危機をチャンスに変えた 幕末・明治の国家建設に学べ
内容説明
南北戦争がなければ明治維新は起きなかった!?幕末・明治の歴史は経済で動いていた。薩摩藩はいち早く得ていた海外情報を利用して倒幕資金を稼ぎ、小松帯刀は龍馬と組んで、世界を相手にビジネスに乗りだした。その近代化路線は大久保・岩崎・松方らへと引きつがれる。が、急速すぎる工業発展に危惧を抱いた前田正名は、農業の重要性を説いて全国をまわる。そしてついに、渋沢栄一が日本型資本主義を確立した。資本主義の崩壊が叫ばれるいま、時代を超えて通用する志を、彼らの奮闘ぶりから感じとれ。
目次
序章 南北戦争がなければ明治維新はなかった
第1章 島津斉彬の工業化と対外貿易政策
第2章 小松帯刀が坂本龍馬に託した世界進出
第3章 大久保利通と岩崎弥太郎による海運興業
第4章 松方正義と前田正名の工農対立
第5章 五代友厚から渋沢栄一へ―日本実業界の飛躍
終章 危機をチャンスに変えた幕末・明治の国家建設に学べ
著者等紹介
原口泉[ハラグチイズミ]
1947年鹿児島県生まれ。東京大学文学部国史学科、同大学院修士課程修了(文学修士)。同博士課程2年を終えて(単位取得)、1979年鹿児島大学法文学部に赴任、1998年より教授。琉球大学非常勤講師、放送大学客員教授を歴任。2005年鹿児島大学生涯学習教育研究センター長に就任。専門は日本近世・近代史。とくに沖縄・北海道・韓国・中国など、東アジア諸地域とのつながりのなかで、南九州と薩摩藩の歴史研究に取りくむ。日本全国にかぎらず東南アジア、欧米でも活発に講演を行なっており、NHK大河ドラマ『翔ぶが如く』(1990年)、『琉球の風』(1993年)、『篤姫』(2008年)の時代考証を担当したことでも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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