出版社内容情報
ナポレオン、当時の著名人たちとの対話集。
ナポレオンが、文豪ゲーテ、プロイセン王妃、オーストリア宰相など、当時の著名人たちと語り合った、貴重な記録となる対話集。
本書は、皇帝ナポレンが、様々なジャンルの人たちと語り合った、生々しい対話集である。ともすればナポレオンは、英雄として、また独裁者として、実に多様に語られてきたゆえに、「偶像的な存在」になりかねない面がある。しかし、この対話集からは、彼の人間性、哲学、性格といったものが、如実に現れている。その点、ナポレンオンに興味を持つ読者にとっては、とても運は貴重な資料といえる一冊である。
▼本書の中でナポレオンが対話をしているのは、主に彼の絶頂期直前から、没落、そして最期までの期間であるが、その相手は実に多様である。詩人・アルノー、枢密顧問官・レーデラー、秘書・ブリエンヌ、外交官・コレンクール、文豪・ゲーテ、若き女優・ジョルジュ、弟ルシアン、オーストリア宰相・メッテルニヒ、外科医・ワーデン……。したがって、対話の内容は戦争、政治、マスコミ、結婚、芸術、医学に至るまで、実に幅ひろい。
●訳者プロローグ
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[I]出世街道
●
[II]勝利の日
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[III]ナポレオン絶頂に立つ
●
[IV]下降の時
●
[V]終焉
●訳者エピローグ
●ナポレオン年表
●ナポレオン全盛時代のヨーロッパ勢力地図(1810-1812)
内容説明
皇帝ナポレオンの“人間性”が、鮮やかに浮かび上がる生々しい対話録。
目次
1 出世街道(1796/6 フィレンツェの使節ミオト・デ・メリト伯との対話;1797 詩人アルノーとの対話 ほか)
2 勝利の日(1800/12/23 政府諸部門代表との対話;1800/12 警務相フーシェとの対話 ほか)
3 ナポレオン絶頂に立つ(1805 コモー・ド・シァリー男爵との対話;1805 内相シャプタルとの対話 ほか)
4 下降の時(1812/6/20 州知事テオドール・フォン・シェーンとの対話;1812/11 ダリューおよびデュロックとの対話 ほか)
5 終焉(1814/11/19 イギリスの議員ヴァーノンらとの対話;1814/12/4 ネイル・キャンベル卿との対話 ほか)
著者等紹介
金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年、東京都生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務後、広島大学教授、亜細亜大学教授、静岡大学教授、日本大学教授を歴任。現在、著述家、翻訳家。専門はドイツ文学、ドイツ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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