出版社内容情報
現代に活きる、武士社会の危機管理の知恵。
「武士道といふは、死ぬ事と見つけたり」が有名な本書から、現代に通じる武士(個人)や藩(組織)の危機管理の実践的教訓を読み取る。
『葉隠』といえば、「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」ということばが、よく知られている。このために、この書は現代人にとっては、あまりに苛烈な印象を受ける。
▼しかし、実際には江戸時代、泰平の世の中において侍とはどうあるべきかを説いた人生読本でもあった。そこには、「役についたときの心積もり」や「出世をあせると後ろ指をさされる」「仕事への懸命さを持続せよ」「人間好きに良い人材は集まる」「カネよりもヒトの経営に大切なこと」「危機管理の極意は『早起き』にあり」など、仕事へ向かう姿勢や上司としての心構えが数多く示されている。
▼また、「人付き合いには時に見栄も必要」「事情通に惑わされない」「女々しくなった若者への苦言」など、現代にも通じる処世術がふんだんに示されている。武士道を理解することはもちろん、現代社会での生き方・考え方が学べる一冊。
●はじめに
●――百言―― [1]順境に危険なものは自慢と奢り [2]しくじり知らずの人間の危うさ [3]「男の危機」に気づくべし [4]退化しようと人間はただ努めよ [5]時代に順応することが大切 [6]変化が求められている [7]気概を示すのは若い人の責任 [8]死ぬことは生きること [9]「非」の探求は自己管理の基本 [10]頭デッカチの危うさを知れ 他
●――百話―― [101]完璧を求めるあまり時宜を逸するな [102]気力で自分の体に勝つことが「克己」 [103]勤務評定を上げる一工夫 [104]期待される勤め人像は「急急」型 [105]酒のリスクは破滅をまねく [106]酒宴にのぞむときの自己管理 [107]若い時の発心が大事 [108]「無事」という言葉はいうベからず [109]人への意見は自分本位では駄目 [110]組織のために説得する努力 他
●結びにかえて ――『葉隠』を生んだ時代と風土
内容説明
迷いを断ち、豊かに生きるための武士道訓。迷える侍たちへの「人生読本」は、現代に生きるわれわれにとっても、もっとも参考にすべき書だった!わかりやすい新訳で読む古典の名著。
目次
百言(順境に危険なものは自慢と奢り;しくじり知らずの人間の危うさ;「男の危機」に気づくべし;退化しようと人間はただ努めよ ほか)
百話(完璧を求めるあまり時宜を逸するな;気力で自分の体に勝つことが「克己」;勤務評定を上げる一工夫;期待される勤め人像は「急急」型 ほか)
結びにかえて―『葉隠』を生んだ時代と風土
著者等紹介
渡辺誠[ワタナベマコト]
1945年、台湾・高雄生まれ。九州大学法学部中退。週刊誌記者を経て、文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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