出版社内容情報
アメリカ発金融危機に世界全体が突入し、日本は悲観ムードに覆われた。だが、この危機は終わりを迎えつつある。「日本経済の完全復活」を示す書。
サブプライムローンが引き起こした金融パニックは、大恐慌に匹敵するような災厄ではなかった。世界経済と日本株の動向をめぐって仮説と検証を繰り返してきた著者が、「1億総悲観」のムードに「ノー」を突きつける。グローバル化で世界の経済が一体化して「国際分業」が進み、日本をはじめとする先進国に富がもたらされる「繁栄の構造」は、5年や10年というスパンで簡単に揺らぐものではない。そして、マーケットから過度の不安とパニックの心理が消えたとき、人々のあいだに再び旺盛な投資スピリットが甦る。著者曰く、そのときの回復は「途方もなく落ち込んだところからの回復」であり、株と景気の上昇は、かつてないレベルに達する、という。2009年後半、どん底からの「V字型回復」が起きる必然性と、その際、発揮される日本経済のポテンシャルとアドバンテージを論じる一冊。本書は、「日本経済を貶める」ネガティブ・ムードを一掃するものである。
●はじめに
●第1章 GDP4%の「V字型回復」へ
●第2章 オバマは米国経済を救う
●第3章 世界経済の繁栄はまだ終わらない
●第4章 日経平均株価は2万円をめざす
内容説明
ますます繁栄する世界経済。「金融資本主義の自壊」「基軸通貨ドルの崩壊」「中国経済のクラッシュ」安易な悲観論にだまされてはいけない。
目次
第1章 GDP4%の「V字型回復」へ(「アニマル・スピリット」が復活した;悲観論とは裏腹に急回復した世界経済 ほか)
第2章 オバマは米国経済を救う(オバマ大統領が立て直すドル本位制;ニクソンショックがドルと世界経済を強化した ほか)
第3章 世界経済の繁栄はまだ終わらない(『新帝国主義論』の有効性を検証する;米国の彌縫策が中国とインドを飛翔させた ほか)
第4章 日経平均株価は2万円をめざす(日本は大きな可能性に満ちている;充足されていない欲求を探せば内需は拡大する ほか)
著者等紹介
武者陵司[ムシャリョウジ]
武者リサーチ代表・ドイツ銀行グループアドバイザー。1949年、長野県生まれ。1968年、県立長野高校卒業。1973年、横浜国立大学経済学部卒業後、大和證券入社。1988年、大和総研アメリカチーフアナリスト。1993年、大和総研企業調査第二部長。1997年、ドイツ証券(旧称:ドイチェ・モルガン・グレンフェル証券東京支店)入社、調査部長兼チーフ・ストラテジスト。2005年、ドイツ証券副会長兼チーフインベストメント・アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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