出版社内容情報
国家戦略と巨大マネー、国家ファンドとは何か。
資源、貿易黒字等で得た巨大なマネー。国家戦略を背景にしたファンドは国際金融資本市場にどのような影響をおよぼすのか。
金融危機後、市場(マーケット)の主役は資本から国家に移った!
▼アブダビ投資庁8750億ドル、サウジアラビア通貨庁3200億ドル、中国投資有限責任公司2000億ドル……。これらは、国家の力をバックにした、世界の企業を食い物にするモンスターなのか?
▼単純な見方では、国家ファンドの真実の姿を見誤ることになる。その国の国家戦略、投資先の諸事情、これを理解してはじめて巨大マネーの動きを読むことができる。
▼国家戦略と巨大マネー、その投資先と思惑を探る良書。
▼さらに本書では、日本の国家戦略としてのファンドの可能性と具体的な投資方法まで提言している。政府関係者、金融関係者、投資家必読の書。
●第1章 「国家ファンド」とは何か
●第2章 国家ファンドの投資行動原理を探る
●第3章 買収に身構える先進国
●第4章 日本に求められる国家戦略
●第5章 日本版国家ファンドの可能性 ――国富拡大と資源確保――
内容説明
金融危機後、市場の主役は資本から国家に移った!アブダビ投資庁8,750億ドル、サウジアラビア通貨庁3,200億ドル、中国投資有限責任公司2,000億ドル…。これらは、国家の力をバックにした、世界の企業を食い物にするモンスターなのか?国家戦略と巨大マネー、その投資先と思惑とは。
目次
第1章 「国家ファンド」とは何か(国際金融資本市場の新たな主役;国家ファンドという呼称を用いるわけ ほか)
第2章 国家ファンドの投資行動原理を探る(国家ファンドの投資行動の分析;スーパーセブン:上位ファンドに集中する資産 ほか)
第3章 買収に身構える先進国(米国の対応;エクソン・フロリオ条項とCFIUS(シフィウス) ほか)
第4章 日本に求められる国家戦略(金融危機がもたらしたもの;立ちすくむ日本 ほか)
第5章 日本版国家ファンドの可能性―国富拡大と資源確保(日本版SWFは可能か;日本版SWFの目的は ほか)
著者等紹介
前田匡史[マエダタダシ]
国際協力銀行資源ファイナンス部長、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)客員研究員(ワシントンD.C.)兼務。1957年生まれ。東京大学法学部卒。財務省国際金融局投資第二課係長、日本輸出入銀行総務部調査役、同行ワシントン駐在員、OECD首席交渉代表、国際協力銀行国際金融第二部次長、特命審議役等を経て現職。様々な国際問題に関して国会議員のアドバイザーを務めるほか、米国国家情報委員会(NIC)主催の北東アジア安全保障多国間協力ワーキンググループに携わる等、多くの国際舞台で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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