出版社内容情報
戦中・戦後の若者が愛読した名著を今こそ読む。
戦中・戦後の若者たちに愛読された名著。「幸福」「成功」「虚栄」「名誉心」など、人生への深い洞察を今こそ読み直したい。
1941年に発刊されてベストセラーとなり、終戦直後の混乱のなか、1947年に再びベストセラーとなった名著『人生論ノート』を、今この混迷の時代に読む。
▼戦前の日本を代表する哲学者であり知識人である三木清は、時代には恵まれなかったが、その言論活動は戦中・戦後の青年たちに熱烈に受け入れられた。なかでも本書は、彼の人生への深い洞察と鋭い言葉に満ちた歴史的名著である。
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▼■成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の成功が何であるかを理解し得なくなった。自分の不幸を不成功として考えている人間こそ、まことに憐れむべきである。(本書「成功について」より)
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▼■孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。孤独は「間」にあるものとして空間の如きものである。(本書「孤独について」より)
●死について
●幸福について
●懐疑について
●習慣について
●虚栄について
●名誉心について
●怒について
●人間の条件について
●孤独について
●嫉妬について
●成功について
●瞑想について
●噂について
●利己主義について
●健康について
●秩序について
●感傷について
●仮説について
●旅について
●個性について
●後記
●付録 三木清を憶う(豊島与志雄)
内容説明
人生への深い洞察に満ちた言葉の数々。戦中・戦後の混乱期に青年たちが愛読した歴史的名著を、いまここに。
目次
死について
幸福について
懐疑について
習慣について
虚栄について
名誉心について
怒について
人間の条件について
孤独について
嫉妬について
成功について
瞑想について
噂について
利己主義について
健康について
秩序について
感傷について
仮説について
旅いついて
個性について
後記
著者等紹介
三木清[ミキキヨシ]
1897年、兵庫県に生まれる。京都帝国大学で西田幾多郎に師事。1922年からヨーロッパに留学し、M.ハイデッガーらに学ぶ。1925年に帰国し、1927年に法政大学教授となるが、1930年に日本共産党への資金援助の嫌疑で検挙され、退職。以後、文筆活動を中心に活躍する。1945年、治安維持法の容疑者をかくまった嫌疑で検挙され、終戦後の同年9月26日に豊多摩拘置所で獄死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroshi Sugiyama
原田健二
kou4731
はるくる
Yuko2