人生論ノート

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  • サイズ B40判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569707884
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0012

出版社内容情報

戦中・戦後の若者が愛読した名著を今こそ読む。

戦中・戦後の若者たちに愛読された名著。「幸福」「成功」「虚栄」「名誉心」など、人生への深い洞察を今こそ読み直したい。

1941年に発刊されてベストセラーとなり、終戦直後の混乱のなか、1947年に再びベストセラーとなった名著『人生論ノート』を、今この混迷の時代に読む。

▼戦前の日本を代表する哲学者であり知識人である三木清は、時代には恵まれなかったが、その言論活動は戦中・戦後の青年たちに熱烈に受け入れられた。なかでも本書は、彼の人生への深い洞察と鋭い言葉に満ちた歴史的名著である。



▼■成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の成功が何であるかを理解し得なくなった。自分の不幸を不成功として考えている人間こそ、まことに憐れむべきである。(本書「成功について」より)



▼■孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。孤独は「間」にあるものとして空間の如きものである。(本書「孤独について」より)

●死について 
●幸福について 
●懐疑について 
●習慣について 
●虚栄について 
●名誉心について 
●怒について 
●人間の条件について 
●孤独について 
●嫉妬について 
●成功について 
●瞑想について 
●噂について 
●利己主義について 
●健康について 
●秩序について 
●感傷について 
●仮説について 
●旅について 
●個性について 
●後記 
●付録 三木清を憶う(豊島与志雄)

内容説明

人生への深い洞察に満ちた言葉の数々。戦中・戦後の混乱期に青年たちが愛読した歴史的名著を、いまここに。

目次

死について
幸福について
懐疑について
習慣について
虚栄について
名誉心について
怒について
人間の条件について
孤独について
嫉妬について
成功について
瞑想について
噂について
利己主義について
健康について
秩序について
感傷について
仮説について
旅いついて
個性について
後記

著者等紹介

三木清[ミキキヨシ]
1897年、兵庫県に生まれる。京都帝国大学で西田幾多郎に師事。1922年からヨーロッパに留学し、M.ハイデッガーらに学ぶ。1925年に帰国し、1927年に法政大学教授となるが、1930年に日本共産党への資金援助の嫌疑で検挙され、退職。以後、文筆活動を中心に活躍する。1945年、治安維持法の容疑者をかくまった嫌疑で検挙され、終戦後の同年9月26日に豊多摩拘置所で獄死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroshi Sugiyama

2
共感(理解?)できる所と、その逆のギャップが大きく、読み切るのに疲れた。でも『幸福はつねに外に現われる』はベタハマリ。もっと大人になったら再読だ!2018/11/15

原田健二

1
理解できず飛ばし読み2018/02/18

kou4731

1
”旅について”という所で、三木さんが漂泊の感情という言葉で語っていることが好きだ。旅は人を感傷的にするけれど、ただ流されていくだけの人は、旅が終わると同時にその時に感じていたものも記憶の彼方へ流れていくだけなのだ、何も残りはしない―2012/01/14

はるくる

0
声に出して読みたいフレーズがたくさん

Yuko2

0
100分de名著で取り上げていたので読んでみた。少し読みづらさはあったが、テーマ毎に深い言葉を繰り返す独特のテンポと、活字の大きさにも助けられ、一気に読めた。獄死がなければ、戦後社会でもっと活躍されただろうにと思う。memo : 死は観念である。生とは想像である。2017/07/17

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