出版社内容情報
孤狸案先生からあなたに贈る箴言集。
「男と女の間には」「自分を見つめる」「孤独と不安」「出会いについて」「老いと死について」など、著作集から選び抜かれた珠玉の言葉。
「愛とはピッタリ合わぬ男女が、それでも手を離さぬ努力である」「情熱というのは安定すれば消えるもので、不安や苦悩があれば燃える」「嫉妬というのは一種の熱病です。たとえば嫉妬にかられた人をごらんなさい。その人にとってはすべてのものがその嫉妬の理由になるのです」「女は自分が囁かれた愛の言葉や愛の思い出の分だけ、相手に執着する」──慈愛に満ちたまなざしと鋭い人間観察力にあふれた狐狸庵先生・珠玉の箴言集。
[I]愛の倫理
[II]女性をめぐって
[III]男の本音・女の本音
[IV]人生について
[V]人間をみつめる
[VI]生活の空間から
[VII]祈りについて
[VIII]作家の眼
内容説明
愛とはピッタリ合わぬ男女がそれでも手を離さぬ努力である。黄昏の砂浜は歩きづらいが、振り返ると波うちぎわに自分の足跡が…自分だけの足跡が…一つ一つ残っている。アスファルトの道は歩きやすいが、そこに足跡など残りはしない。など、慈愛に満ちたまなざしと鋭い人間観察力にあふれた狐狸庵先生・珠玉の箴言集。
目次
1章 愛の倫理
2章 女性をめぐって
3章 男の本音・女の本音
4章 人生について
5章 人間をみつめる
6章 生活の空間から
7章 祈りについて
8章 作家の眼
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年3月27日東京生まれ。慶應義塾大学仏文学科卒。学生時代から『三田文学』にエッセイや評論を発表。55年『白い人』により芥川賞受賞。1996年9月他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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