PHP新書<br> 心はなぜ不自由なのか

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心はなぜ不自由なのか

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  • サイズ B40判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569705101
  • NDC分類 151.2
  • Cコード C0211

出版社内容情報

同調や抑圧、羞恥心など人間心理の深奥を探る。

なぜ無実の人が自白をするのか? 同調や抑圧、羞恥心、罪悪心など人間心理の不可思議を発達心理学者が分析。自由と不自由の意味を考える。

人は自由意志に基づいて行動している、と誰もが思い込んでいる。しかし、実は選べないことの不自由さを人間は本源的に抱えているのだ。自分の性別や容姿だけでなく、心をコントロールすること―─例えば、劣等感や羞恥心を容易に断ち切ることの難しさを感じたりはしないだろうか。本書は、発達心理学と供述分析の視点から、自由と不自由の間で絡み合う心のメカニズムを解明する。

▼著者は一九七四年の「甲山事件」という冤罪事件の弁護団との出会いをきっかけに、「なぜ無罪の人が自白をするのか」という問題を三十年にわたって追及してきた。取調室という空間では、たとえ拷問がなくとも、人間の心理は思いもしない方向に引き込まれてしまう、という。また、著者は福祉学部の教員として、身体障害や発達障害の子供たちと長年ふれ合ってきた。それらエピソードを通して、人間の自由を妨げる「見えない壁」を浮き彫りにする。従来の心理学の盲点をついた好著である。


[序] 講義をはじめるまえに 

[第一回講義] 取調室のなかで「私」はどこまで自由か 

[第二回講義] この世の中で「私」はどこまで自由か ――関係の綱の目を生きる「私」 

[第三回講義] 「私」はどこまで自由か ――さまざまな「壁」を生きる「私」 
●おわりに ――講義を終えて 

内容説明

人は自由意志に基づいて行動している、と誰もが思い込んでいる。しかし、実は選べないことの不自由さを人間は本源的に抱えているのだ。自分の性別や容姿だけでなく、心をコントロールすること―例えば、劣等感や羞恥心を容易に断ち切ることの難しさを感じたりはしないだろうか。本書は、発達心理学と供述分析の視点から、自由と不自由の間で絡み合う心のメカニズムを解明。冤罪事件や自閉症の子供たちのエピソードを交え、自由を妨げる「見えない壁」を浮き彫りにする。従来の心理学の盲点をつく一冊。

目次

序 講義をはじめるまえに
第1回講義 取調室のなかで「私」はどこまで自由か(自由とは何か、不自由とは何か;取調室のなかで人はどこまで自由か;自白の任意性判断と信用性判断 ほか)
第2回講義 この世の中で「私」はどこまで自由か―関係の網の目を生きる「私」(「羞恥心」とは何か;「羞恥心」を成り立たせている心的構図)
第3回講義 「私」はどこまで自由か―さまざまな「壁」を生きる「私」(並び立つ三つの視点;自由と不安;「私たち」の生きるかたち ほか)

著者等紹介

浜田寿美男[ハマダスミオ]
1947年、香川県小豆島生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科(心理学)博士課程単位取得退学。花園大学社会福祉学部教授を経て、奈良女子大学文学部教授。専攻は、発達心理学、子ども学、供述分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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