日本の戦後はアメリカにどう伝えられていたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569704241
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0098

出版社内容情報

敗戦直後の日本の市井の人々に流れたもう一つの時間。日本の戦中、戦後はどうアメリカに伝えられていたのか? 戦後の日本の混乱・復興期を見つめてきた『星条旗新聞』記者の手記をまとめる。

▼歴史はともすれば、勝者の観点からの史実のみが語られることに陥りやすい。あの戦争当時には口にできなかった言葉も、時を経たことによって、話すことができる。戦中、戦後の様子を市井の人々は、どう見て、何を感じ取っていたのか? 一人のアメリカ人ジャーナリストが彼らを訪ね歩き、聞き出した彼らの当時の思い。◎二・二六事件を目の当たりにした山王ホテルのホテルマン ◎夫と観るはずだった映画を戦中見ることなく、学徒出陣で夫との別れを迎えた婦人の思い、などなど。これまで語られることのなかった歴史の欠片(かけら)を丁寧に拾い集めるかのように綴ったノンフィクション。当時の彼らの目に映ったもうひとつの歴史の一面を垣間見ることのできる秀作。

目次

ある感謝祭の予感
没落した海軍少将
思い出のアメリカ映画
二・二六事件異聞
おかしなイルカに万歳!
人間爆弾「桜花」と新幹線「ひかり」
杉原中尉の硫黄島日記
失われた父祖の地・硫黄島の涙
兄を殺した男との友情
撃墜王・坂井三郎の「武士の情け」
ハワード・ヒューズの嘘
李香蘭の戦争と平和
老人と海
泣く子を殺せ
自由の女神の最期
癒しのことば「おはよう」
祖国と天皇陛下のために
キャベツを差し出すか、首を差し出すか
ナチ収容所を解放した日系アメリカ人の歳月
故郷に帰った日章旗
日米二人の兵士の戦闘
アメリカを爆撃した女学生たち―風船爆弾余話
松代町のナマズ退治
正義は果たされたか
一生を三度生きた男

著者等紹介

ドレイク,ハル・A.[ドレイク,ハルA.][Drake,Hal A.]
1930年5月2日、米カリフォルニア州サンタモニカ生まれ(LA育ち)。ロサンゼルス市立大学卒業。1951年より約1年間、朝鮮戦争従軍。1952年末、国防総省準機関紙―Pacific Stars and Stripes(『星条旗新聞』)の記者として東京に赴任。以後1995年末に退官するまで、日本の戦後の政治、経済、社会面での取材と同時に、極東での幅広い報道を手掛けた。特にベトナム戦争への特派員としての報道の評価は他を抜きんでている。歴代の米国大統領、ローマ教皇を含む各国VIPの来日取材、芸能・スポーツ関係での「ハリウッド」「エルビス・プレスリー」特別号、モハメド・アリ、マイク・タイソンらをインタビュー。試合報道、多彩な才能を発揮し、読者を魅了した。記憶力、文体の美しさは、数あるジャーナリストの中でも特記され、持ち前のユーモアと温厚な人柄は、『星条旗新聞』の名物記者の異名をとる。オーストラリア・クイーンズランド州、ゴールド・コーストに在住し、日豪の掛け橋として、夫人と共に異文化語学教育を指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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seichan

2
米軍の準公式紙「スターズ・アンド・ストライプス」の記者が書いたコラム集。さまざまな軍人や技術者の戦後の姿などを的確かつ品位ある文章で書いている。 それにしても日本軍のあの「風船爆弾」が、マンハッタン計画に使用されるウラン分離工場の操業を三時間だけ止めていたとは……!!2017/09/08

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