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ウォール街の闇―富はどこへ移転するのか

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569704050
  • NDC分類 338.253
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ウォール街を震源地とする金融危機が、全世界を覆った。今回の危機の淵源は、サブプライム・ローンという低所得者向けの住宅ローンにあった。このローンに一部の詐欺師たちが時限爆弾を仕掛け、見かけは魅力的な金融商品に仕立て上げた。儲けるためには何でもやるウォール街では、大手金融機関までが乗り出して、このイカサマ商品を全世界にばらまいた。それが、今回の金融危機に発展したのである。

▼本書は、ウォール街の実態を明らかにし、日本経済のこれからの方向を探ったものだが、底流を流れるもう一つのテーマは、「富の移転」ということである。金融の世界では、富の移転・再配分をめぐって、各国の金融機関は日々しのぎを削り、熾烈な争いを行っている。世界で起こっているこの冷厳な事実を多くの人々が理解し、世界の富を日本に移転させる新たなビジネスモデル構築のために本書がいくらかでも貢献できたら、これに勝る喜びはない。(「はじめに」より)

内容説明

「証券化」という名の錬金術はなぜ破綻したのか?リーマン・ブラザーズはなぜ救済されなかったのか?これは日本にとってチャンスなのか、リスクなのか?国際金融の現場に身を置く著者がその舞台裏を明かすとともに、日本の「今後」を予見する。

目次

第1章 サブプライムに仕組まれた詐欺の手口
第2章 証券化という名の錬金術
第3章 生き馬の目を抜く金融の狩人たち
第4章 ウォール街のババ抜きゲーム
第5章 錬金術師たちの素顔
第6章 アメリカ社会の光と影
第7章 日本経済への提言

著者等紹介

堀川直人[ホリカワナオト]
福岡県出身。東京大学法学部卒業後、邦銀入社。米国ペンシルバニア大学経営大学院ウォートンスクールでMBA(ファイナンス専攻)取得。その後、一貫して国際金融業務に従事。ニューヨーク、ロンドンで通算15年勤務し幅広くファイナンスを手がける。米国公認会計士資格取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

9
ローン融資の金利収入から手数料収入に大きく変え債権を売却しリスクを無くすモデルに変化させ正当な対価を払わずに相手の富を取り自分のリスクを押し付ける。街で見つけた石ころを投資銀行の金融商品加工に持ち込み複雑にしてリスクを隠し理論化にし過去のデーター、トレンド、統計の化粧を施し難解な論文形式の説明書を付け、インテリイメージを付け金メッキし高額商品らしく見せる。金融はリスクを顧客に利益は企業に富が移動する2014/10/02

Humbaba

1
ババを引くのが自分ではなければ,バブルというのはおいしいものである.そのような意識がウォール街には漂っている.顧客のためを歌いながらも,その実は自分自身のため.儲けるためであれば,どのような手段であってもためらわずに行うものだけが生き残れる世界である.2010/07/23

kitamura0307

1
『「Greed Is Good」の時代は終わったんだ。』(byハゲタカ) 金は必要だけどもさ、大事なのはそれじゃねぇだろ?きれいごとかな?いや、僕はきれいごとを信じたい。2009/07/06

robert52

1
とても面白い本でした。アメリカ経済の裏側を垣間見ることができました。2009/01/15

iqo720

0
サブプライムや証券化について、 図と解説文で丁寧に教えてくれるのでわかりやすい。 大学の教科書を思い出してしまった。 決して初心者向けとは言えないが、 解説を読みながら考えるとなるほどと思わせてくれる。 金融工学の話ばかりではなく筆者の生きた体験談が 生々しくて事件の裏側が伝わってくるよう。 が、最後の提言は少々飛躍しすぎな気が。 9条や徴兵制まで持ち出されると冷めてしまう。 その話はまた改めてここでは別の話が読みたかった。2009/03/17

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