出版社内容情報
ウォール街を震源地とする金融危機が、全世界を覆った。今回の危機の淵源は、サブプライム・ローンという低所得者向けの住宅ローンにあった。このローンに一部の詐欺師たちが時限爆弾を仕掛け、見かけは魅力的な金融商品に仕立て上げた。儲けるためには何でもやるウォール街では、大手金融機関までが乗り出して、このイカサマ商品を全世界にばらまいた。それが、今回の金融危機に発展したのである。
▼本書は、ウォール街の実態を明らかにし、日本経済のこれからの方向を探ったものだが、底流を流れるもう一つのテーマは、「富の移転」ということである。金融の世界では、富の移転・再配分をめぐって、各国の金融機関は日々しのぎを削り、熾烈な争いを行っている。世界で起こっているこの冷厳な事実を多くの人々が理解し、世界の富を日本に移転させる新たなビジネスモデル構築のために本書がいくらかでも貢献できたら、これに勝る喜びはない。(「はじめに」より)
内容説明
「証券化」という名の錬金術はなぜ破綻したのか?リーマン・ブラザーズはなぜ救済されなかったのか?これは日本にとってチャンスなのか、リスクなのか?国際金融の現場に身を置く著者がその舞台裏を明かすとともに、日本の「今後」を予見する。
目次
第1章 サブプライムに仕組まれた詐欺の手口
第2章 証券化という名の錬金術
第3章 生き馬の目を抜く金融の狩人たち
第4章 ウォール街のババ抜きゲーム
第5章 錬金術師たちの素顔
第6章 アメリカ社会の光と影
第7章 日本経済への提言
著者等紹介
堀川直人[ホリカワナオト]
福岡県出身。東京大学法学部卒業後、邦銀入社。米国ペンシルバニア大学経営大学院ウォートンスクールでMBA(ファイナンス専攻)取得。その後、一貫して国際金融業務に従事。ニューヨーク、ロンドンで通算15年勤務し幅広くファイナンスを手がける。米国公認会計士資格取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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