PHP新書
カラー版 ファッションから名画を読む

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  • サイズ B40判/ページ数 290p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569703367
  • NDC分類 720.79
  • Cコード C0270

出版社内容情報

衣装の秘密を知れば、名画はもっと面白い!

モナ・リザの黒衣、フェルメールのターバン、印象派のドレス……。描かれた衣服から、名画の知られざる魅力と秘密が明らかに。

《青いターバンの少女》のターバンや耳飾り、《モナ・リザ》の黒衣、印象派が描いたパリジェンヌの美しいファッション――そこに秘められたドラマとは?

▼いわずと知れた傑作も、「装い」に目を向ければ、隠された魅力が見えてくる。フェルメール、ダ・ヴィンチ、ルノワールetc. 画家たちの筆がとらえた折々のファッションは、キャンバスの中で永遠の美へと昇華する。

▼絹の光沢にビロードの艶、贅をこらした装飾、流行のシルエット、鮮やかな色彩、衣擦れの音さえ聞こえてきそうな布の質感。王妃の下着、貴婦人の靴、紳士の黒服、庶民の日傘。

▼はるかなる時を超えて、絵の中のドレスは語る。そして私たちは知るのだ、画家の情熱にモデルの誇り、時代の輝きと、そこに生きた人々の息づかいを。

▼服飾・美術研究の第一人者が、新しい絵画の楽しみへいざなう。オールカラーで作品を多数掲載。

●エピローグ ――美術史が見なかったもの 
●第1章 人を描く、服を描く ~肖像画とファッション 
●第2章 風俗画の愉しみ ~活き活きと生きた市井の人々 
●第3章 描かれた布 
●第4章 色は世につれ人につれ ~時代と色 
●第5章 ディテールは語る 
●第6章 近代パリ風景 ~「見る/見られる」 
●第7章 印象派の画家たちとパリ・モード 
●第8章 コルセットをめぐって ~描かれた下着 
●第9章 絵画から消えたモード ~モード画の誕生 
●エピローグ ――もう一つの角度からの美術史 

内容説明

『青いターバンの少女』のターバンや耳飾り、『モナ・リザ』の黒衣、印象派が描いたパリジェンヌの美しい洋服。いわずと知れた傑作も、「装い」に目を向ければ、隠された魅力が見えてくる。絹の光沢にビロードの艶、贅をこらした装飾、流行のシルエット、鮮やかな色彩、衣擦れの音が聞こえてきそうな質感…。はるかなる時を超えて、絵の中のドレスは語る。そして私たちは知るのだ、画家の情熱にモデルの誇り、時代の輝きと、そこに生きた人々の息づかいを。服飾・美術研究の第一人者がいざなう、新しい絵画の楽しみ。

目次

第1章 人を描く、服を描く―肖像画とファッション
第2章 風俗画の愉しみ―活き活きと生きた市井の人々
第3章 描かれた布
第4章 色は世につれ人につれ―時代と色
第5章 ディテールは語る
第6章 近代パリ風景―「見る/見られる」
第7章 印象派の画家たちとパリ・モード
第8章 コルセットをめぐって―描かれた下着
第9章 絵画から消えたモード―モード画の誕生

著者等紹介

深井晃子[フカイアキコ]
服飾史家。京都服飾文化研究財団理事、チーフ・キュレーター。お茶の水女子大学大学院修士課程修了後、パリ第4大学大学院で美術史を学ぶ。キュレーターとして、京都国立近代美術館他におけるファッション展「華麗な革命」(1989年)、「モードのジャポニスム」(1994年)、「COLORS」(2004年)などを企画監修。これらはパリ、ニューヨークなどの美術館へ招聘され高い評価を得る。2009年には「ラグジュアリー、ファッションの欲望」展を開催。主な受賞は、1999年度ジャポニスム学会特別賞、2008年度文化庁長官表彰など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aisu

18
タイトル通りで面白かった。布の違いや細かいレースや刺繍、アクセサリーの質感まで描き分けられる画家の力量が改めてすごいなあと思った。2015/07/28

量甘

7
ファッションから名画を読み解くと、その時代背景や描かれた人の社会的地位、美意識などが見えてくる。絵画を観る楽しみ方が増えました。それにしても豪華で贅沢な宝石や布の質感、光沢などを正確に描き分ける画家の技量は凄い!と思いました。2015/09/30

viola

6
視点が珍しくて、いいなあと思ったのですが・・・・・うーん。ある程度までは独学で服飾史は勉強したし、特に目新しいことはないなというのと、絵画よりもかなり服飾に偏っていること、そして絵が小さい&言及するのに載ってない(!)ということが多いのがいまいち・・・・・。 せっかく視点はいいのにねえ、勿体無い。2011/01/26

nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

6
図書館にたまたまあったので読んで見た。絵画に描かれたファッションを見ることで描かれた時代の服飾や風俗または性文化について知れるといった内容。驚いたのは傘についての記述でフランスでは19世紀になるまで一般大衆に広まらなかったという。一般大衆はそのまんま雨に降られてびしょぬれの状態だったんだね。2010/12/01

みずいろ

5
ファッションは時代を映す鏡だ。画家はそれを敏感に感じ取り、美しく画期的に描いた。印象的だったもの:17世紀フランスはヴェネチア産業スパイを放ちレース技術を盗んだ/女流画家だからこそ描けたシュミーズ姿のマリー・アントワネット/マネが描くコルセット姿の女性のかわいさ《ナナ》/流行のパラソルを持ちオシャレをした人々を描いた《グランドジャット島の日曜日の午後》を前に、服を脱ぎ貧弱な裸を見せるモデルを描いたスーラ《ポーズする女たち》の皮肉/世紀末のパリで描かれるようになった高級娼婦の美しさ、特に《ローラ》2021/01/20

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