出版社内容情報
日本人はなぜ礼儀正しいのか?
作法や美意識としてうけつがれてきた「型」、さらに神道と武士道、わび・さびなど、人間と自然を大切にする日本人の品性の源泉に迫る。
婚礼や葬儀には、一定の形式がある。剣道や柔道の試合は一礼からはじまる。また、「一度に二つのことをしない」ことが、美しい作法を生む。
▼日本文化の根底には、このような「型」の思想がある。日本人はふるまいやものの見方において「型」を身に付け、人間関係をたいせつにする合理的な品性を受け継いできた。西洋人が、「日本人は無宗教だ」と言って私たちを非難することがあるが、日本には、日本の道徳、日本の品性がある。それは、一人一人が「型」の文化を身に付けることによってつくられるものである。しかし、現代においてこの「型」の文化は崩れつつある。
▼神道の基本理念、武士道がなぜ生まれてきたか、「わび」「さび」の美意識とは何か、さらに江戸しぐさや江戸時代の子供の躾(しつけ)などを取りあげ、日本人が身に付けるべき「型」とは何かに迫る。
●第一章 日本人が伝えてきた品性
●第二章 日本の「型」の文化
●第三章 古代日本人の作法と美意識
●第四章 武士の作法と美意識
●第五章 「わび」、「さび」とは何か
●第六章 江戸時代の躾と作法
●第七章 「粋」は日本の至上の美
●第八章 「粋」から生まれた「江戸しぐさ」
●第九章 伝統的作法の変質
内容説明
婚礼や葬儀には、一定の形式がある。剣道や柔道の試合は一礼からはじまる。また、「一度に二つのことをしない」ことが、美しい作法を生む。日本文化の根底には、このような「型」の思想がある。日本人はふるまいやものの見方において「型」を身に付け、人間関係をたいせつにする合理的な品性を受け継いできた。しかし、いまそれが崩れつつある。神道、武士道、「わび」「さび」の心、さらに江戸しぐさや江戸時代の子供の躾などを取りあげ、日本人が身に付けるべき「型」とは何かに迫る。
目次
第1章 日本人が伝えてきた品性
第2章 日本の「型」の文化
第3章 古代日本人の作法と美意識
第4章 武士の作法と美意識
第5章 「わび」、「さび」とは何か
第6章 江戸時代の躾と作法
第7章 「粋」は日本の至上の美
第8章 「粋」から生まれた「江戸しぐさ」
第9章 伝統的作法の変質
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。1979年、東京大学大学院国史学博士課程を修了。文学博士(東京大学)。現在、明治学院大学教授。日本古代史を専攻し、歴史哲学的視野を用いた日本の思想・文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
ボビーN
Manabu Kataoka
いかちょー
koji