出版社内容情報
「好き」を「愛」で埋め合わすことができても「愛」を「好き」でカバーすることはできない。恋愛文学の巨匠が放つ愛と生にまつわる言葉集。
「男は頭で嘘をつき、女は体で嘘をつく」「男と女は争ったあと、すぐ逢わないほうがいいのかもしれない。いったん冷却期間をおき、互いに逢いたい気持ちが盛り上がったところで逢うのが、仲直りの妙手らしい。だが、これも……」「女を求めるということは、まさしく生きている証しである。もし、女なぞどうでもよくなったら、そのときから男は雄でなく、ただの温厚な人になる」「人間の一生、すべてがそいつの能力によるものではない。むしろそれ以外の力によることの方が多いのかもしれん」。デビュー当時から1987年までの全著作より、男と女の華麗で耽美な愛の世界、人間としての男と女の真実、医師としての冷静な目で見つめた人間の生と死を、渡辺淳一の豊熟な世界からつむぎだした珠玉の言葉集。
内容説明
医師としての冷えた眼と作家としての温かい眼で「男と女」の真実にせまりつむぎだした箴言集。
目次
第1章 男と女のいる風景(持続する意志;男と女のあいだ;性の表裏)
第2章 女だけの風景(女の心理と生理;強い性;女性的なるもの;美しさとは)
第3章 男だけの風景(男というもの;男の哀しみ;男から女へ;男の実体)
第4章 生と死の風景(生きていく日々;若さと歳月;医と病のはざまから;死をみつめる)
第5章 季節の風景(ひとつの真実;さまざまなタイプ;過ぎゆく時;季節のなかへ)
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。1958年札幌医科大学卒業。医学博士。母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞受賞。2003年には第51回菊池寛賞受賞、また、同年紫綬褒章を受章する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆーこりん