内容説明
日本人は「量の文明」ではなく「質の文明」を追求してきた。「軍歌=ウヨク」という固定観念を打破する斬新な日本文化論。
目次
序章 陰鬱なる連想(国家的な網膜剥離;戦争を知らない日本人 ほか)
第1章 軍歌・日本精神史の結晶(祖国に関する知識が少ない現代の若者たち;日本が嫌いな日本人 ほか)
第2章 芸術作品としての軍歌(純なる書物と純なる歌;シナトラが『空の勇士』を歌ったなら ほか)
第3章 啓蒙・国際化としての軍歌(日本というクニは消滅している;軍歌こそ「和魂洋才」だった ほか)
終章 日本文明の確立(アメリカ兵は軍歌を歌わずに戦った;プレスリーに歌ってほしかった軍歌 ほか)
著者等紹介
林秀彦[ハヤシヒデヒコ]
1934年、東京生まれ。学習院高等科より1955年~1961年、ザール大学(独)、モンプリエ大学(仏)に学ぶ。哲学専攻。柔道師範。松山善三氏に師事して、テレビ・映画脚本家として活躍。『ただいま11人』『若者たち』『七人の刑事』『鳩子の海』など作品多数。1988年よりオーストラリアに移住。2005年、18年ぶりに帰国、九州・大分の山中に住まう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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