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天空の祝宴

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569702216
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

岩本空はフリークライマー。世界各地を転戦して大会に出場し、ヨセミテなどでフリークライミングに挑んでいた。しかし、クライミングの好敵手で、親友でもあった江藤が、ヨセミテの巨大一枚岩「ザ・ウォール」攻略中に転落死した!?以来、第一線から退き、義父の店でフリークライミングの教室を手伝う岩本のもとに、江藤の妻・夏海が突然訪ねて来る。一周忌を前に遺品を整理し始めたら、江藤の日記が見つかったというのだ。それには、今まで誰も成功していない「ザ・ウォール」の初見での登攀成功にかける熱い思いが書かれていた―。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背古巣

43
題名の意味は最後の数ページで。親友の江藤が何故、征服は不可能と一度は結論を出したザ・ウォールに挑んだのか?その答えを掴むために岩本もザ・ウォールを昇る。平地にいるときの、岩本の長尾に対する言動はあまり誉められたものではなかった。ザ・ウォールに取り付いてからも前半は焦り過ぎですね。長尾と一緒になってからはなかなかでしたけど。長尾はかっこよかったです。江藤の秘密か分かったときは絶句。長尾は辛かったろうと思う。”美学”かーー?私だったらどうするだろう?2018/01/22

ゆう

37
図書館本。<みんなで堂場瞬一祭り!>参加中。警察もの以外の堂場さん初読み。フリークライミングの話。同志であった江藤がなぜ「ザ・ウォール」で命を落としたのかという答えを求めて岩本も同じ場所を辿る。クライミングの臨場感は読んでて凄い。だけど、江藤の気持ちを知りたい、自分には分かるはずだ、なんて言っておいて長尾氏へのアレはないなぁ。ただ、グイグイ引き込まれたのは間違いない。2016/02/24

zanta

18
再読だった。本当に登板しながらの言葉を読んでいるようで、臨場感がすごい。堂場さんの、特にスポーツ小説は私にとって相性がいい。スポーツ体験がほぼ皆無の私に、スポーツを追体験させてくれる。息遣いとか間合いとか。いま私はザ・ウォールの天辺にいる。2014/07/12

yamakujira

14
ヨセミテで江藤が墜死した。親友の死を日本で聞いた岩本は、ショックで岩を登れなくなる。江藤の死から1年後、事故の真相を探るべく、岩本はヨセミテに向かう。当時のザイルパートナーに親交を拒まれた岩本は、江藤が墜死した岩壁に挑む。そんなクライミングどっぷりの物語は、指先に岩肌の感触が伝わってくる。でも、江藤の真意は同じ場所を登ってみないとわからない、って岩本の思考回路が理解できない。クライマー独特の発想なのかな。明かされた謎も、江藤の心情は理解できるけれど、妻に対して不誠実で独善的だよなぁ。(★★★☆☆)2016/07/23

ミーママ

13
図書館の本。 フリークライミング!未知の世界! 私にはできないこと! 最後は切なかった。2017/05/20

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