学力問題のウソ―なぜ日本の学力は低いのか

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  • サイズ B40判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569702018
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0030

内容説明

PISA(OECD国際学習到達度調査)の結果が日本に突きつけた問題とは何か?「知識」とは何なのか?「学ぶ」とはどういうことか?ゆとり派vs.学力派の不毛な議論を越える、本格的「学力」論。

目次

第1部 学力と評価への誤解(プロローグ―学力と評価への問い直し;客観式テストへの誤解;偏差値への誤解―内容によらない評価;絶対評価への誤解)
第2部 知識と学習への誤解(「知識」への誤解;「学ぶ」への誤解―「わかる」から「参加」へ)
第3部 「学力」論争を越えて(「ゆとりか学力か」への誤解;「基礎学力」への誤解;子どもからの「学力」観へ)

著者等紹介

小笠原喜康[オガサワラヒロヤス]
1950年、青森県八戸市生。北海道教育大学釧路分校小学校課程卒業後、東京都杉並区立小学校教員を経て、東京学芸大学大学院修士修了、筑波大学大学院博士課程修了。博士(教育学)。金沢女子大学を経て、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

8
学力低下が問題になっている.そして,それを解決するために,どのような教育方法が良いのかということが議論されている.確かに勉強法をどうするのかというのは重要な問題である.しかし,それ以上に学力が何かということを考えることは重要で,しかも放置されている問題である.2011/12/05

a

1
え、そうかなと思う部分があった。2020/05/17

nagata

1
やや論考がまどろこっしい感じもしたが、今あらためて手にとってみるべき本の1つではないか。バッサリいえば、社会から隔絶された中でしか成立しえない「学力」など、世の中に出てから役に立ったためしなどない、ということなのだと思う。2019/12/13

鵜殿篤

1
なかなかユニークな本だった。まあ、新書だから書けるような、そこそこ迂闊な話もあるような気はするが。「構成主義」に対する批判は、かなり危ない橋を渡っているような気はする。 最終的に落ち着くところは、学習指導要領の大綱化と子どもたちの社会への参画ということで、そこだけ見るとよく聞く話ではある。が、そこまでに至るプロセスで、「児童の権利条約」から攻めるのではなく、徹底的に学力論に寄り添うところが、ユニークなのだった。2019/08/09

有智 麻耶

0
旧来の「モノ的」な、すなわち、学習者の外部に存在する知識というモノを内部に取り込むのが学習なのだという知識観から、広い意味での共同体の中で、状況に埋め込まれた「コト的」な知識観への転換を主張した一冊。ゆとりか学力かの論争が不毛であることや、学ぶべき内容を国家が決めることの限界については以前から指摘があるが、知識や学習そのものの捉え方となると、注視したことのない人が多いのではないだろうか。構成主義や状況論の入門書としてもいい。後半、やや結論を急いでいるように感じられ、もう少し今後の展望が欲しかった。2015/08/15

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