内容説明
どんなに優れた経営戦略をもっている企業も、経営理念が揺らいでいては継続も発展も望めない。生き残る企業と危機に陥る企業では、経営理念の組織浸透・伝播や世代間継承のしかたがちがう。注目の企業や組織に綿密な取材を試み、経営理念の実とは何かを究明する画期的な研究書。
目次
第1部 経営理念の課題と研究方法(経営理念の今日的課題;経営理念の捉え方;本書の視点と構成)
第2部 事例研究(先行文献から見る経営理念研究―綜合的アプローチ事例と世代間理念継承の事例;実践の場における理念―オルファ株式会社;経営理念と掃除;非明示的な理念の浸透と継承―株式会社再春館製薬所;動物園における理念継承と伝播―旭川市旭山動物園;「経営理念」が「経営風土」に遭遇したとき―ヤオハン香港;経営理念の異文化伝播;後継者教育と理念継承―松下幸之助商学院;企業家の哲学志向の重要性―松下幸之助とPHP研究所;今後の展望)
著者等紹介
住原則也[スミハラノリヤ]
1957年生まれ。ニューヨーク大学大学院人類学科博士課程修了。Ph.D.。現在、天理大学国際文化学部教授。専門分野は文化人類学・経営人類学・Anthropology of Work
三井泉[ミツイイズミ]
1957年生まれ。青山学院大学大学院経営学研究科博士課程修了。経営学博士。現在、日本大学経済学部教授。専門分野は経営理論、経営思想史、経営人類学
渡邊祐介[ワタナベユウスケ]
1963年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。修士(経済学)。現在、PHP総合研究所経営理念研究本部主任研究員。専門分野は日本経営史、松下経営哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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