内容説明
学力低下論争でゆれた「ゆとり教育」問題。舵は大きく切られたようだが、この教育を受けて育った世代の一部は、2006年春に高校を卒業して、すでに多くの職場で働いている。2010年からは大学を卒業した若者が続々と職場に進出してくる。企業の採用現場では、学生の売り手市場に悲鳴を上げているが、打たれ弱い世代の強気の就職戦線は今後ますます加速する。しかし、社会保障制度や企業組織自体は、オールド世代に都合のいいようにつくられている。このままでは若い世代の働く意欲も出てこない。彼らを使いこなせない企業は、生き残っていけないことも事実。また、彼らには、オールド世代がもちあわせないモチベーションもある。これから企業を支える「ゆとり教育世代」の現実と可能性を探った。
目次
プロローグ 世代間戦争が勃発する
第1章 職場崩壊の近未来シミュレーション
第2章 教育現場の崩壊最前線
第3章 精神的に脆すぎる世代の恐怖
第4章 搾取で苦しみ抜く世代の現実
第5章 それでも、彼らが日本を建て直す!
著者等紹介
柘植智幸[ツゲトモユキ]
1977年、大阪生まれ。大阪ビジネスカレッジ専門学校経営学科卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。現在、株式会社じんざい社代表取締役社長。就職ガイダンス、企業研修、コンサルティング業務のほか、講演などでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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#161
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私もいわゆる「ゆとり教育世代」。誇張しすぎというか極端な例も多いけど、理不尽に慣れてないから打たれ弱いという点に妙に納得。その通り。ワカモノ論的な視点で描かれた本。2014/01/24
tobariki
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古本で100円で購入。リーマン・ショックがない2010年の未来予想図が滑稽だったので買いました。ゆとり世代が競争をしらない理由が大学全入時代となっていたのが更に滑稽。そしてあとがきがさらに逆なでする内容。これだけ否定して5章の数ページでオールド世代を否定して、期待しているという言葉。あなた達の時代のことはほっといたままなのですかという不思議。100円の気分転換にぴったしの一冊でした。2013/01/14